結論:
高学年で図鑑ばかり読んでいても、生活に困りごとがなければ心配しすぎなくて大丈夫です。
図鑑では、観察する力や比べる力、必要な情報を探す力を使っています。
小説とは読み方が違うため、図鑑を読むことと国語力の不足を同じに考える必要はありません。
好きな分野を深めながら、本人の疑問に合わせて学習や別の本へつなげられます。
図鑑が好きな高学年に見られる7つの特徴
図鑑好きな子の姿は、覚えている知識の量だけでは分かりません。
家庭で見つけやすい七つの行動から見ていきます。

気になったことを自分で調べようとする
テレビで見た動物の名前が気になると、すぐに図鑑を棚から出して確かめること、ありませんか?
家族に答えを聞くより、自分でページを探したいんですよね。その後答えを教えにきたりしますよね。
夕食の支度中に何度も呼ばれると少し困りますが、疑問をそのままにしない姿は大事にしたいところです。
似ているものの細かな違いによく気づく
公園で昆虫を見つけたときに、羽の模様や触角の形まで見て、図鑑の写真と比べることがありますね。
電車や植物など、保護者には同じに見えるものの違いを言葉にする子もいます。
そこまで見ていたのかと、こちらが驚かされることもありますよね。
好きな分野には長い時間集中できる
学校から帰ったあと、ランドセルを置いたまま同じ図鑑を読み続けていることがあります。
一つのページから関連する項目へ移り、気づけばかなり時間が過ぎていることもあります。
宿題もその集中力で進めてほしいと思いますが、好きなものだから続く集中もあるんですよね。
名前や分類や数字を覚えるのが好き
恐竜の全長や生きていた年代、動物の生息地などを、家族が忘れているようなところまで覚えていることも。
ただ暗記しているのではなく、仲間ごとに分けて覚えている子もいます。
急に問題を出されると、保護者のほうが答えに困るかもしれません。
複数の情報を比べて整理する
同じ動物を二冊の図鑑で調べて、写真の見せ方や解説の違いに気づくことがあります。
「こっちには書いてあるのに、こっちにはない」と話すなら、情報を比べている途中です。
同じ分野の図鑑を何冊も欲しがる理由が、少し見えてくる場面でもあります。
覚えたことを誰かに説明したがる
夕食後や車でのおでかけ中に、図鑑で知った話を最初から詳しく説明することがあります。
話が長くなると、聞くほうも少し疲れますよね。
それでも「どこが一番おもしろかった?」と一つだけ質問すると、知識を自分の言葉でまとめる練習にもなります。
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図鑑で見たものを実際に確かめたがる
図鑑で見た昆虫を探しに外遊びへ出たり、動物園や水族館、博物館へ行きたがったりすることがあります。
写真で得た知識と実物が違うと、新しい好奇心も生まれます。
休日の予定が増えるのは少し大変ですが、近所の公園で確かめるだけでも立派な体験です。
図鑑好きな子の特徴チェック表
| 家庭で見られる行動 | 使っている可能性がある力 |
|---|---|
| 気になるとすぐ図鑑を開く | 調べる力 |
| 細かな違いを見つける | 観察する力 |
| 同じページを何度も見る | 集中する力や記憶する力 |
| 名前や数字をよく覚える | 情報を整理する力 |
| 二冊以上の図鑑を比べる | 比較して検討する力 |
| 家族に詳しく説明する | 知識を言葉にする力 |
| 実物を見たがる | 知識と経験を結びつける力 |
表のすべてに当てはまる必要はありません。
一つでもよく見かける行動があれば、知識を覚えるだけではない図鑑の読み方が始まっているのかもしれませんね。
高学年になっても図鑑ばかり読んでいて大丈夫?
高学年でも図鑑を好むこと自体は、心配の必要はりません。
今の読み方と生活の様子を一緒に見ていきます。

年齢より図鑑をどう読んでいるかを見る
小学5年生や6年生になっても、床に図鑑を広げて写真を眺めていることがあります。
少し幼く見えて、物語も読んでほしいと思うことがありますよね。
けれど、索引から目的のページを探したり、解説を前のページと比べたりしているなら、高学年らしい読み方も始まっています。
本の種類より、何を確かめようとしているかを見てみます。
図鑑は高学年にとって調べるための本になる
低学年のころは好きな動物の写真を見るだけだった子が、高学年になると生息地や体の仕組みまで読むことがあります。
夏休みの午後に「このマークは何?」と凡例を確認する姿も見られますね。
図鑑は最初から順番に読む本ではないので、飛ばし読みでも大丈夫です。
必要な情報へ自分でたどり着いているなら、立派に本を使っています。
同じ図鑑を繰り返し読むことにも意味がある
何度も同じ図鑑を開いていると、新しい本も読んだらよいのにと思うかもしれません。
本棚から毎晩同じ一冊を持ってくると、こちらは内容を覚えてしまいそうですよね。
それでも、前は写真だけ見ていたページで文章を読んだり、別の項目とのつながりに気づいたりします。
同じ本でも、お子さんの知識が増えると見える場所が変わります。
一つの分野に詳しいことは悪い偏りではない
昆虫や恐竜、鉄道の図鑑ばかり選ぶと、興味が狭いのではないかと気になることがあるかもしれません。
書店へ行っても同じ棚から動かないと、別のジャンルをすすめたくなりますよね。
ただ、一つのテーマを深く調べるなかで、昆虫から植物や自然環境へ、鉄道から地理や歴史へ興味がつながることもあります。
広げる時期は本人に任せてみましょう。
図鑑以外の本を無理に読ませなくてもよい
小説を読んでほしくて、図鑑を読む時間を減らそうとすると、読書そのものが面倒になることがあります。
学校から帰ったあとに好きな本を開いているのに止めるのは、少しもったいないんですよね。
まずは図鑑を読書として認めたうえで、興味の近い科学読み物や伝記を一冊だけ横に置いてみます。
手に取らなくても、その日はそれで大丈夫です。
| 今のまま見守りやすい状態 | 少し手助けしたい状態 |
|---|---|
| 説明文や索引も読んでいる | 写真だけを見て、知りたい情報へ進めない |
| 疑問を自分で調べている | 調べたいのに探し方が分からない |
| 学校や家庭で普段どおり過ごしている | 図鑑以外の活動をすべて嫌がる |
| 好きなテーマを楽しんでいる | 本人が興味の偏りをつらく感じている |
| 声をかけると中断や切り替えができる | 中断すると強い苦痛や混乱が長く続く |
この表は、図鑑を読む時間の長さだけで判断するためのものではありません。
食事や睡眠、学校生活を普段どおり送れていて、本人も楽しんでいるなら、急いで読書の形を変えなくてもよさそうです。
図鑑好きな子は頭がいい? 成績とは別に考えたい4つの力
図鑑が好きだから成績がよいとは限りません。
ただ、ページを探し比べるなかで育む力には注目してみましょう。

観察力で形や動きの違いを見つける
動物園でペンギンを見たときに、図鑑の写真とは羽の色が違うと気づくことがあります。
家族は同じように見えても、お子さんは家族が気が付かないくちばしや歩き方まで見ているんですよね。
こうした観察の経験は、理科の実験や写真資料から変化を見つける場面でも使われます。
見つけた違いを一つ聞くだけでも十分です。
比較する力で共通点と違いを整理する
リビングで二冊の昆虫図鑑を開き、載っている大きさや生息地を比べる子もいます。
「どちらが正しいの」と聞かれると、保護者も少し困りますよね。
そんなときは、書かれた時期や調べ方が違うのかもしれないと一緒に考えてみます。
複数の情報を並べる経験は、表やグラフを読むときにも役立ちます。
分類する力で情報を仲間分けする
恐竜を食べ物や生きた時代ごとに分けたり、鉄道を走る地域ごとに整理したりすることがあります。
子ども部屋に手書きの一覧が貼られていて、驚くこともあるかもしれません。
分類は、たくさんの知識を覚えるためだけの作業ではありません。
どこが同じで何が違うかを考えるための方法です。
調べる力で必要な情報へたどり着く
知りたい動物が載っていないときに、目次や索引を使って別の名前から探すことがあります。
すぐ検索したほうが早いのにと思う日もありますよね。
それでも、どの言葉を手がかりにすればよいか考える時間は、調べ学習の土台になります。
見つからないときだけ、別の言葉を一緒に考えてみてもよさそうです。
知識が多くてもテストの点に直結するとは限らない
図鑑の内容をよく覚えているのに、学校のテストでは思うように点が取れないこともあります。
保護者としては、あれだけ知っているのになぜだろうと思いますよね。
テストでは問題文を読み、求められた形に合わせて答える力も必要です。
知識の量と成績を同じものとして比べず、勉強の答え方は別に練習していきます。
頭がいいや理系向きと早く決めつけない
宇宙や昆虫が好きだと、周りから理系に向いていると言われることがあります。
ほめ言葉でも、本人には進む道を決められたように聞こえるかもしれません。
図鑑を読むことは、その子が今楽しんでいる学び方の一つです。
物語や絵、言葉に興味が広がることもあるので、将来の進路まで急いで結びつけなくても大丈夫です。
小説を読まず図鑑ばかり読むと国語力は不足するのか
小説を読まないからといって、すぐに国語力が不足するわけではありません。
図鑑で育つ読み方を残しながら、別の本へ広げる道を整理します。

図鑑も読書だが小説とは使う読み方が異なる
図鑑では、知りたい言葉を索引から探し、写真や図と説明を行き来しながら読みます。
一方、小説では、登場人物の気持ちや出来事を最初から順番に追います。
使う読み方が違うだけで、図鑑が読書ではないわけではありません。
つい小説のほうを上に見たくなりますが、どちらも本から意味を受け取る経験です。
図鑑でも説明文を読む力は育てられる
図鑑のページには、見出し、本文、注釈、写真、地図などが一緒に載っています。
お子さんは、それぞれの情報を結びつけながら内容を理解しています。
図鑑を眺めているだけに見えても、小さな文字まで読んでいることがあるんですよね。
「この写真はどの説明につながるの」と聞くと、読み方が見えやすくなります。
小説を嫌うのではなく想像する負担が大きいこともある
文字だけの物語では、場面や人物の姿を頭のなかで組み立てながら読む必要があります。
その作業に疲れやすく、写真や図で情報が整理された本を読みやすいと感じる子もいます。
本を嫌っていると決めるのは、少し早いかもしれません。
会話が多く、章が短い物語なら読み進められることもあります。
好きな分野の科学読み物や伝記へ広げる
図書館で急に小説の棚へ連れて行っても、お子さんが動かないことがあります。
恐竜好きなら発掘をした研究者の本、宇宙好きなら宇宙飛行士の伝記というように、内容が近い本から探します。
表紙を見て反応がなければ、無理に借りなくても大丈夫です。
図鑑の隣に置かれている読み物から選ぶと、入り口を見つけやすくなります。
図鑑を取り上げて小説を読ませる方法は避ける
「高学年だから小説も読みなさい」と図鑑をしまうと、読書そのものが嫌になることがあります。
夕食後に楽しそうに開いていた本を止めるのは、親のほうも少し引っかかりますよね。
図鑑を読む時間は残したまま、読み物を一冊そばに置いてみましょう。
手に取るかどうかは、お子さんに任せてよさそうです。
読んだ冊数より発見について話してみる
「面白かった」と聞くだけでは、「別に」や「普通」で会話が終わることがあります。
そんなときは、「前に知っていたことと何が違った」と一つだけ質問します。
こちらが答えを急ぐと、ますます言葉が出なくなることもあるんですよね。
少し考える時間を置くと、図鑑で見つけた発見を自分の文章で話し始めることがあります。
| 好きな図鑑 | 次に広げやすい本 |
|---|---|
| 昆虫や動物 | 生き物の物語、飼育記録、研究者の本 |
| 恐竜や化石 | 発掘の本、地層や地球の歴史を扱う本 |
| 宇宙 | 科学読み物、宇宙飛行士の伝記 |
| 鉄道や乗り物 | 交通の歴史、紀行文、技術を扱う本 |
| 歴史上の人物 | 伝記、歴史小説、時代を扱う資料集 |
| 植物や自然 | 観察記録、環境問題を扱う本 |
図鑑から別のジャンルへ進むときは、年齢だけで本を選ばなくても大丈夫です。
今好きなテーマとつながっているか、本人が最初の数ページを読めそうかを見て選びます。
一つの分野ばかり好きなときは広げるより先に深める
一つの分野に熱中していても、急いで別の興味を増やす必要はありません。
好きなテーマを深く読む方法から整理します。

同じテーマの図鑑を二冊以上比べる
恐竜や昆虫の図鑑をすでに持っているのに、また同じ分野の本を欲しがることがあります。
同じような本に見えて、保護者は少し迷いますよね。
けれど、写真の大きさや分類の方法、解説の詳しさは図鑑ごとに違います。
図書館で二冊を並べて、どこが違うか一緒に探してみてもよさそうです。
図鑑を読み比べるのが好きな子には、さまざまな生き物や乗り物の大きさ、速さ、特徴を比べられる『[新版]くらべる図鑑』も向いています。
一つの分野だけに絞られていないため、今まで知らなかったテーマへ興味が広がるきっかけにもなります。
図鑑から専門書や研究者の本へ進む
図鑑の内容では物足りなくなり、もう少し詳しい本を読みたがる子もいます。
高学年だからと、急に文字ばかりの難しい専門書を選ばなくても大丈夫です。
写真や図が残っていて、研究者の経験や発見が分かる本なら読みやすくなります。
書店では最初の数ページを本人に開いてもらい、続けられそうかを見ます。
博物館や観察など実物体験につなげる
図鑑で見たものを博物館や科学館で確かめると、写真だけでは分からなかった大きさや質感に気づきます。
近くに施設がない場合は、公園で植物や昆虫を観察するだけでも十分です。
休日ごとに遠出するのは、さすがに少し大変ですよね。
本人が確かめたいものを一つ決めると、身近なおでかけも学びにつながります。
本人が興味を示した隣の分野へ少し広げる
昆虫が暮らす植物を気にしたり、鉄道が通る地形を調べたりしたときが、興味を広げるきっかけです。
保護者が先回りして別のジャンルを何冊も並べると、手が伸びないこともあります。
こちらとしては、せっかく選んだのにと思ってしまうんですよね。
本人の質問に近い本を一冊だけ置くほうが、自然に読み始めやすくなります。
興味を広げること自体を目標にしない
動物も植物も歴史も読んでほしいと思うと、好きな分野に偏ることが心配になります。
ただ、たくさんのテーマを浅く読むことだけがよい経験とは限りません。
一つの疑問を何度も調べ、自分なりの答えを見つける時間にも意味があります。
今は深く潜る時期なのだと考えると、少し見守りやすくなるかもしれません。
| まず深める方法 | 自然に広げる方法 |
|---|---|
| 同じテーマの別の図鑑を読む | 関連する別分野の本を読む |
| 写真や説明を比較する | 歴史、地理、環境へつなげる |
| 専門家や研究者の本を読む | 伝記や物語へ進む |
| 実物を観察する | 博物館や地域での学習へつなげる |
| 自分の疑問を調べる | 疑問から別のテーマを探す |
深めることと広げることは、どちらか一つを選ぶものではありません。
好きなテーマを十分に楽しんだ先で生まれた疑問が、次の分野への入り口になります。
図鑑好きを学校の勉強につなげる5つの方法
図鑑で覚えた知識は、疑問を作り、比べ、説明することで学校の学習にもつながります。
家庭で試しやすい方法を見ていきます。

知っていることから疑問を一つ作る
「カブトムシについて調べる」だけでは、集めた知識を並べて終わりやすくなります。
「なぜオスとメスで角の形が違うの」と、気になることを一つに絞ると調べやすくなります。
親がよい質問を考えたくなりますが、少し素朴なくらいで大丈夫です。
本人が引っかかった言葉を、そのまま疑問にしてみます。
図鑑と教科書や別の資料を比べる
図鑑で読んだ内容を、理科の教科書や別の図鑑でも探してみます。
同じ動物でも、説明の長さや使われている言葉が違うことがあります。
答えを一つに決めたくなりますが、資料によって扱う範囲が違うこともあるんですよね。
共通する部分と違う部分に印を付けるだけでも、比較する練習になります。
二つのものを表や図で整理する
恐竜二種の大きさや生きた時代、昆虫二種の食べ物や住む場所を表にします。
ノートをきれいに仕上げるより、比べたい項目を本人が決めることを優先します。
空欄があると埋めたくなりますが、分からない場所を残しても構いません。
次に何を調べればよいかが見える表なら十分です。
100字でまとめるか家族に1分で説明する
調べたあとに、面白かったことを100字ほどで書くか、家族へ1分で話してもらいます。
全部を正確に説明する必要はありません。
夕食中に長い解説が始まると少し困りますが、話す内容を一つに絞ると聞きやすくなります。
「一番驚いたことは何」と聞けば、自分の言葉でまとめやすくなります。
自由研究や調べ学習のテーマに生かす
図鑑の知識は、夏休みの自由研究や学校の調べ学習にも使えます。
ただし、動物の名前や特徴を書き写すだけでは、本人の考えが入りにくくなります。
締め切りが近づくと親が形を整えたくなりますよね。
「なぜ違うのか」「実際に見たらどうだったか」を一つ加えると、その子の研究になります。
図鑑を学びにつなげる5ステップ
図鑑を学びにつなげる5ステップ
- 好きなページを一つ選ぶ
- 疑問を一つ決める
- 図鑑と別の資料で調べる
- 表や図や短い文章で整理する
- 家族や友達へ説明する
五つを一日ですべて進める必要はありません。
今日はページを選ぶだけ、次の日は疑問を考えるだけでも進んでいます。
親子で始めても、調べる内容やまとめ方は少しずつ本人に任せていきます。
小学4年生5年生6年生の関わり方比較表
| 学年 | 保護者の関わり方 | 子どもに任せたいこと |
|---|---|---|
| 小学4年生 | 一緒にページを開き、違いを探す | 気になったものを選ぶ |
| 小学5年生 | 疑問を言葉にする手助けをする | 調べるテーマを決める |
| 小学6年生 | 資料の探し方や比較方法を伝える | 複数の資料を比べてまとめる |
学年だけで関わり方を決める必要はありません。
小学6年生でも一緒に索引を開く日があり、小学5年生でも一人でまとめられることがあります。
中学準備を理由に管理を増やすより、本人が決められる部分を一つずつ増やすほうが続けやすくなります。
高学年向け図鑑の選び方と心配なときの相談目安
高学年では、写真の多さだけでなく、説明や索引の使いやすさも選ぶ手がかりになります。
生活で困っているときの見方も整理します。

本人が知りたい分野を最優先する
保護者が勉強に役立ちそうだと思った図鑑より、本人が書店で何度も開くテーマを優先します。
恐竜ばかりでよいのかと迷うこともありますよね。
それでも、自分からページをめくる本のほうが、解説や細かな文字まで読み続けやすくなります。
最後は本人に一冊を選んでもらいます。
説明文や図表や索引の使いやすさを確認する
写真がきれいでも、知りたい理由や仕組みを調べにくい図鑑があります。
比較図や地図、年表があり、目次と索引から目的のページへ進めるかを見ます。
親には少し文字が多く見えても、好きな分野なら意外と読めることもあるんですよね。
本人にも一度探してもらうと分かりやすくなります。
購入前に図書館や書店で読み比べる
同じ動物や宇宙の図鑑でも、文章量や写真の見せ方、分類の順番はかなり違います。
図書館で二冊ほど並べ、知りたい項目を本人に探してもらいます。
せっかく買うなら長く使ってほしいと思いますよね。
実際にページを開くと、読みやすさや探しやすさを確かめられます。
同じ分野の図鑑を複数持ってもよい
昆虫図鑑を持っているのに、別の昆虫図鑑も欲しがることがありますよね。
写真中心の本と詳しい解説がある本など、役割が違えば二冊を読み比べる資料になります。
同じ内容にお金を使うようで、少し迷うところですよね。
まず図書館で借り、手元に置きたい一冊か確かめてもよさそうです。
情報が変わりやすい分野は発行年を確認する
宇宙や科学技術、世界の国々、生き物の分類などは、図鑑が作られたあとに情報が変わることがあります。
古い本をすぐ捨てる必要はありません。
前の説明と新しい説明を比べると、それ自体が学びになることもあります。
購入するときは発行年や改訂の表示、監修者の名前も確認します。
紙の図鑑とウェブや動画を使い分ける
紙の図鑑は、複数のページを行き来しながら写真や解説を比べやすい道具です。
一方、ウェブや動画では動物の動きや新しい発見を確認できます。
画面ばかり見ていると気になりますが、目的があって使っていることもあるんですよね。
調べたい内容に合わせて、どちらも使って大丈夫です。
生活や学校で困りごとが続くときは相談する
図鑑を長く読むことだけで、すぐに問題だと考える必要はありません。
睡眠や食事、登校、授業への参加、友人関係などで、本人の困りごとが続いているかを見ます。
好きなことに夢中なだけなのか、本人がつらいのかは分けて考えたいところです。
気になる状態が続くなら、家庭だけで抱え込まず相談します。
高学年向け図鑑の選び方チェックリスト
高学年向け図鑑の選び方チェックリスト
- 本人が知りたいと思っている分野である
- 説明文が短すぎず、本人が理解できる
- 写真や図に詳しい解説が付いている
- 比較図や地図や年表が載っている
- 目次と索引から情報を探しやすい
- 参考文献や監修者が明記されている
- 情報が変わりやすい分野は発行年が新しい
- 図書館や書店で本人が中身を確かめている
すべてに当てはまる図鑑を探さなくても大丈夫です。
本人が何度も開きたくなることと、知りたい情報を自分で探せることを優先します。
相談を考えたい目安
相談を考えたい目安
- 図鑑を中断すると強い混乱が長く続く
- 睡眠や食事が大きく崩れている
- 学校生活で本人が繰り返し困っている
- 授業や友人関係への参加に支障が出ている
- 本人がつらさや困りごとを訴えている
図鑑が好きという理由だけで相談する必要はありません。
本人の生活上の困りごとが続く場合は、担任やスクールカウンセラー、地域の相談窓口へ状況を伝えます。
どこへ話せばよいか迷うときは、まず学校で普段の様子を聞くところからでも大丈夫です。
まとめ|図鑑好きは何を知っているかよりどう調べるかを見よう
高学年で図鑑を好むことは、幼さや読書力の不足をそのまま表すものではありません。
知識の量より、調べる過程を見ていきます。

高学年で図鑑ばかり読んでいても心配しすぎなくてよい
小学5年生や6年生になっても、リビングで図鑑ばかり開いていることがあります。
物語も読んでほしいと思う気持ちはありますよね。
それでも、本人が楽しみながら説明を読み、生活や学校で普段どおり過ごせているなら、急いで読書の形を変える必要はありません。
年齢より、今どのように読んでいるかを見ます。
図鑑好きだから頭がいいと決めつけない
動物や恐竜の名前を次々に言えると、家族は頭がいいと感じるかもしれません。
ただ、その言葉が本人への期待になりすぎることもあります。
観察や比較が得意なところは、そのまま認めて大丈夫です。
成績や進路まで結びつけず、今おもしろがっていることとして聞いてみましょう。
好きな分野は広げる前に深める
同じ図鑑を繰り返し読む姿を見ると、違う本もすすめたくなります。
けれど、同じテーマの図鑑を比べたり、博物館や公園で実物を見たりすると、新しい疑問が生まれます。
親が興味の方向を決めなくてもよいんですよね。
本人が「これはなぜ」と言ったときが、次の本へ進むきっかけです。
今日から子どもの好きなページを一緒に開いてみる
今日できることは、図鑑を一冊用意することではありません。
お子さんがいつも見ているページを一緒に開き、「何を覚えたの」ではなく「どこが気になった」と聞いてみます。
詳しい説明が始まると少し長く感じるかもしれません。
それでも一つ聞ければ、好きなことを通した親子のコミュニケーションになります。





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