小学校高学年の読書ガイド|読書が苦手な子の本選びから読書感想文まで

結論:
小学5年生や6年生の読書は、長くて難しい本より、本人が最後まで読めそうな一冊から始めて大丈夫です。

絵本、図鑑、ラノベ、歴史漫画も読書の入口になりますよ。
買う前に最初の10ページを読み、本人の反応を確かめてみましょう。
読書感想文は、本選び、枚数、ルール、構成、例文の順で進めると迷いにくくなります。

  1. 小学校高学年の読書は読み切れる本から始めて大丈夫
    1. 高学年だからといって難しい小説を読まなくてもよい
    2. 本を読まない理由は一つではない
    3. 絵本や図鑑や漫画も読書の入口になる
    4. 中学生になる前に自分で本を選ぶ経験を残す
  2. 読書が苦手な高学年は好きな読み方から本を選ぶ
    1. 物語が好きで長い本が苦手ならラノベ
    2. 文字の多さで疲れる子には高学年向け絵本
    3. 知りたいことを調べ続ける子には図鑑
    4. 人物や昔の出来事に興味があるなら歴史漫画
  3. 買っても読まないを減らす本選びの5ステップ
    1. 表紙や題名で気になった本を三冊残す
    2. 最初の10ページで続きを読みたいか確かめる
    3. ページ数より文字と章の長さを見る
    4. シリーズは一冊目を読んでから増やす
    5. 読み終えた直後は感想を一つだけ聞く
  4. 読書感想文は五つの順番で進めると迷いにくい
    1. 最初に読み切れて感想を持てる本を選ぶ
    2. 学校から指定された枚数を先に確認する
    3. 原稿用紙のルールは下書きのあとに確かめる
    4. 心に残った場面から構成メモを作る
    5. 例文は文章ではなく順番を参考にする
  5. 小学校高学年の読書で保護者が迷いやすいこと
    1. 高学年で絵本を読んでいても心配はいらない
    2. 漫画しか読まない子は興味の続きを探す
    3. 図鑑ばかり読む子に小説を急いですすめなくてよい
    4. 読書時間は毎日の分数だけで決めなくてよい
    5. 保護者は質問と見直しまで手伝えば十分
  6. まとめ
    1. 今好きな読み物を次の一冊への入口にする
    2. 本は最初の10ページを読んでから決める
    3. 保護者は答えを作らず短い質問を残す
    4. 注意点

小学校高学年の読書は読み切れる本から始めて大丈夫

高学年向けという表示だけで決めず、今のお子さんが読める本を一緒に探していきます。

庭で本を読んでいる高学年女子

高学年だからといって難しい小説を読まなくてもよい

書店で小学6年生向けの棚を見ると、少し厚い本を選ばなければいけない気がしますよね。
けれど、ページ数を見たお子さんがすぐ棚へ戻してしまうなら、今はその本ではないのかもしれません。
会話が多く、一章が短い本から始めても大丈夫です。
最後まで読めた一冊のほうが、次の本へ手を伸ばしやすくなります。

長い物語を読み切る自信がない場合は、10分ほどで一話を読める短編集から始める方法もあります。
一話ごとに区切れるため、まず一つ読み終える経験を作りやすい本です。

本を読まない理由は一つではない

学校から帰ったあと、本をすすめても動画やゲームを選ぶことがありますよね。
読書が嫌いというより、文字が小さい、登場人物が多い、話が動くまで長いなど、どこかで疲れている場合もあります。
つい読む気がないと決めつけたくなりますが、それは少し早いです。
どのページで閉じたかを見ると、選び直す手がかりになりますよ。

絵本や図鑑や漫画も読書の入口になる

小説は開かないのに、リビングで恐竜図鑑を長く眺めている子もいます。
歴史漫画の武将の名前だけはよく覚えていることもあります。
それなら、今読んでいるものを無理に取り上げなくてもよさそうです。
興味のある人物の伝記や、生き物が登場する物語を横に置くと、読書の幅が少しずつ広がるかもしれません。

中学生になる前に自分で本を選ぶ経験を残す

図書館へ行っても、お子さんが棚の前でなかなか決めないことがありますよね。
親のほうが選んでしまいたくなりますが、表紙や題名を眺める時間も本選びの一部です。
候補を三冊まで出したら、最後の一冊は本人に任せてみます。
自分で選んだ本なら、途中で合わなかったときも、次はどんな本にするか考えやすくなりますよ。

読書が苦手な高学年は好きな読み方から本を選ぶ

小説だけにしぼらず、今のお子さんが自然に手を伸ばす読み物から入口を探します。

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夏休みに、苦手をまとめて立て直したい人へ

自分だけでは勉強の順番を決めにくいなら、短期間の講習を使う方法もあるよ。
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物語が好きで長い本が苦手ならラノベ

読書が苦手な小学6年生の女子が、ダイニングでラノベを楽しみながら読む様子と、読みやすい5つの理由を紹介するインフォグラフィック

登場人物の会話が多く、早い段階で出来事が起こる本なら、長い説明が苦手なお子さんも読み進めやすくなります。
子ども部屋に置いた名作は開かないのに、書店で見つけたラノベは帰りの車で読み始めることもありますよね。
本の種類より、続きを読みたいと思えた反応を見てよさそうです。

会話が多く、同年代の登場人物が出てくる児童文庫なら、厚い本が苦手な子でも続きを読みたくなることがあります。
『四つ子ぐらし』は、12歳の四つ子姉妹が子どもだけで暮らし始める物語です。

文字の多さで疲れる子には高学年向け絵本

小説が苦手な高学年女子が絵本を楽しみ、絵やページの区切りから読みやすさを得る様子

小説のページを開いた瞬間に嫌そうな顔をするなら、絵本へ戻っても問題ありません。
高学年向けの絵本には、友達、家族、戦争、仕事など、5年生や6年生だから考えられる題材もあります。
短い本を選ぶと少し逃げたように感じますが、一冊を読み終えた安心感は次の読書につながります。

知りたいことを調べ続ける子には図鑑

図書館で図鑑を探す小学生女子と、「図鑑好き高学年7つの特徴」をまとめたインフォグラフィック。気になったことを自分で調べる、細かな違いに気づく、長く集中できる、名前や数字を覚える、情報を比べて整理する、覚えたことを説明したがる、実際に確かめたがる。

夕食後も昆虫や電車の図鑑を開いているなら、その読み方を急いで変えなくてもよいと思います。
図鑑を読む子は、似ているものを比べたり、気になった言葉を別のページで確かめたりしています。
小説を読んでいないことだけを見ると心配になりますよね。
まずは好きな分野の伝記や物語を隣に置くくらいで十分です。

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人物や昔の出来事に興味があるなら歴史漫画

小学校高学年の歴史漫画は全巻セットで買わなくていいと解説するインフォグラフィック

戦国武将や城の話になると急に言葉が増える子には、歴史漫画が入りやすいかもしれません。
最初から全巻をそろえず、本人が気になる人物や時代の一冊を選びます。
親としては第1巻から順番に読ませたくなります。
でも、好きな巻から入ったほうが、その前後の出来事を自分で知りたくなることもあります。

買っても読まないを減らす本選びの5ステップ

保護者のおすすめだけで決めず、お子さんの小さな反応を見ながら候補をしぼっていきます。

書店で母親と本選びの高学年男子

表紙や題名で気になった本を三冊残す

書店や図書館では、最初から一冊に決めなくてもかまいません。
お子さんが表紙を見直した本や、手に取って裏返した本を三冊ほど残します。
反応が薄いと、親のほうが熱心に説明したくなるんですよね。
けれど、少し立ち止まった本のほうが、家へ帰ってから開かれることがあります。

最初の10ページで続きを読みたいか確かめる

候補が決まったら、椅子に座って最初の10ページだけ読んでみます。
登場人物が気になる、次に何が起きるか知りたいと思えた本なら、その先へ進みやすいでしょう。
借りた本を途中で替えると、少しもったいなく感じます。
それでも、合わない一冊に夏休みの午後を使い続ける必要はありません。

ページ数より文字と章の長さを見る

同じ200ページでも、文字が大きく会話が多い本と、説明が続く本では負担が違います。
一章が短ければ、夕食までの15分だけ読むこともできます。
厚さだけで判断すると、読みやすい本まで候補から外してしまうかもしれません。
中を開き、見開き一ページの印象まで確かめてみてもよさそうです。

シリーズは一冊目を読んでから増やす

歴史漫画や人気シリーズは、全巻をそろえると安心した気持ちになります。
ただ、一冊目を読まなければ、残りは本棚で待ち続けることになります。
セットの箱は立派なので、こちらの期待も少し大きくなるんですよね。
まず一冊を読み、続きを本人が探し始めてから次の巻を考える形で十分です。

読み終えた直後は感想を一つだけ聞く

本を閉じたお子さんに「どうだった」と聞いても、「別に」や「普通」と返ってくることがあります。
そのときは、「一番気になった人はだれ」と質問を一つにしぼります。
こちらも早く感想を集めたくなりますが、質問が続くとテストのように感じる子もいます。
短い答えが一つ出れば、読書感想文のタネとして残せます。

読書感想文は五つの順番で進めると迷いにくい

本選びから清書までを一度に考えず、その日にできる作業だけに分けて進めていきます。

最初に読み切れて感想を持てる本を選ぶ

本屋で母親と本を選びながら、読書感想文に向く本の見分け方を確認する小学生のインフォグラフィック

難しい本のほうが評価されそうに見えますが、内容を追うだけで精いっぱいになることもあります。
友達、家族、習い事など、自分の経験と近い物語なら言葉が出やすくなりますよ。
図書館で三冊を読み比べ、続きを知りたい一冊を選ぶと、感想のタネも見つけやすくなります。試してください。

親子だけで進めると何から手をつけるか迷う場合は、高学年専用の読書感想文ガイドを一冊横に置く方法もあります。
本の探し方からメモ、文章の組み立て方まで順番に確認できます。
 

学校から指定された枚数を先に確認する

小学4〜6年生の読書感想文は原稿用紙3枚以内が目安と示し、1,200字や宿題プリントの確認を母子のイラストで説明する図

本を読み終えてから、原稿用紙の枚数が分からないと親子で少し慌てますよね。
学校のプリントを見て、題名や名前を枚数に含めるか、提出日はいつかを確かめます。
全国共通だと思い込みやすいところですが、学校独自の決まりがあれば、そこで一度止まれます。

原稿用紙のルールは下書きのあとに確かめる

読書感想文には原稿用紙の書き方と内容のルールがあり、まず内容を下書きする流れを示したイラスト

最初からマスの使い方を気にすると、お子さんの言葉が出る前に手が止まるかもしれません。
まずノートに下書きを作り、そのあとで段落、句読点、かぎかっこの位置を確認します。
細かな決まりを親が全部覚えていなくても、学校の見本を横に置けば清書へ進めます。

心に残った場面から構成メモを作る

白い原稿用紙を前にすると、「何を書けばいいの」と固まる子もいます。
本を選んだ理由、心に残った場面、自分の経験、読後に変わった考えを一行ずつメモします。
夕食後に四項目すべて埋まらなくても、今日は場面を一つ決められたなら十分な前進です。

例文は文章ではなく順番を参考にする

小学生の読書感想文の書き方をまとめたインフォグラフィック。例文は文章の型だけを参考にし、あらすじではなく自分の気持ちや心に残った場面を書き、メモから構成を考えるポイントを紹介。

例文を見ると、きれいな言葉をそのまま使いたくなることがあります。
けれど、参考にするのは書き出しや段落の流れだけにしておきましょう。
「似た経験はあった?」と一つ聞き、返ってきた言葉を短くメモすると、少し不器用でも本人の文章として残ります。

小学校高学年の読書で保護者が迷いやすいこと

絵本や漫画の扱いから手伝う範囲まで、家庭で迷いやすい点を順番に整理します。

本を読まない子供が心配な母親

高学年で絵本を読んでいても心配はいらない

小学5年生や6年生でも、絵本を楽しんでかまいません。
短い物語だからこそ、絵の変化や登場人物の気持ちをゆっくり考えられる作品もあります。
本棚から小説を選ばない姿を見ると、少し幼く感じることもありますよね。
まずは今の一冊を認め、似た題材の児童書を隣に置く方法があります。

漫画しか読まない子は興味の続きを探す

漫画を読んでいる時間まで、読書ではないと考えなくてもよさそうです。
歴史漫画なら同じ人物の伝記へ、生き物の漫画なら図鑑へと広げられます。
親が次の本を決めすぎると、急に勉強らしくなるんですよね。
「この人をもう少し知りたい」と本人が言ったときに、一冊だけ見せてみます。

図鑑ばかり読む子に小説を急いですすめなくてよい

図鑑を何度も開く子は、名前を覚えるだけでなく、違いを比べたり関連するページを探したりしています。
その読み方は、文章を理解する力とも離れていません。
物語も読んでほしい気持ちは残りますよね。
好きな動物や宇宙が登場する小説なら、今の興味を切らずに試せます。

読書時間は毎日の分数だけで決めなくてよい

毎日30分と決めても、学校や習い事で疲れた日は本が負担になるかもしれません。
一章だけ、10ページだけ、夕食ができるまでなど、終わりが見える区切りのほうが始めやすくなります。
読書記録の空欄は親も少し気になります。
ただ、短くても自分から開いた日は、その時間をそのまま残してよいと思います。

保護者は質問と見直しまで手伝えば十分

本の候補を出す、感想を一つ聞く、本人の言葉をメモするところまでは、家庭でできる支えになります。
下書きの誤字や読みにくい所を一緒に確認しても問題ありません。
締め切りが近いと、こちらが文章を作ったほうが早く見えますよね。
それでも、最後に使う言葉と順番はお子さんに残します。

まとめ

高学年の読書は、難しい本を選ぶことより、本人が続きを読みたくなる一冊を見つけるところから始まります。

子供が本を読み始め ほっと一息の母親

今好きな読み物を次の一冊への入口にする

小説を読まなくても、絵本、図鑑、ラノベ、歴史漫画を楽しんでいるなら、すでに読書の入口には立っています。
本棚を見て心配になる夜もありますよね。
今好きな題材に近い物語や伝記を一冊だけ置くと、無理に方向を変えず、読む範囲を広げられます。

本は最初の10ページを読んでから決める

学年表示やページ数だけでは、その本を読み切れるかまでは分かりません。
図書館や書店で冒頭を読み、続きが気になるかを本人に聞いてみます。
選び直しは失敗ではありません。
今日できることは、候補を三冊にしぼり、そのうち一冊を10ページ読むところまでです。

保護者は答えを作らず短い質問を残す

読書感想文では、保護者がきれいな文章へ直すより、本人の短い言葉を拾うほうが先です。
「どの場面が残った」と一つ聞き、答えをメモします。
少し不器用な表現を見ると手を入れたくなりますよね。
それでも、本人の言葉が一つ残れば、感想文の中心になります。

注意点

この記事で紹介した読み方や手伝い方は、全国コンクールの審査基準を示すものではありません。
また、学校によって本の指定、枚数、書式、保護者の関わり方が異なるため、学校の説明がある場合はそちらを優先してくださいね。

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