100m走 後半に失速しないためには

レース前のアップ 学校行事

100mって短いようで、後半がキツいんだよね。
スタートはいいのに、ゴール前で脚が止まる…そんな経験、あるでしょ。
でも「根性がない」わけじゃなくて、出力の使い方とフォームの問題なんだ。
この記事では、後半の失速を防ぐための走り方やトレーニングを、カジュアルにまとめてみたよ。
気合いだけじゃなく、ちゃんと理屈で速くなる方法を教えよう。

  1. 後半でバテるのは根性が足りないんじゃなくて“出力の配分ミス”だ
    1. 最初の10mで全パワー出してない?
    2. 60m以降は「スピード持久力」の世界だぞ
    3. ピッチが落ちてる=体が固まってるサイン
    4. 「押して走る」感覚をつかむと減速が止まる
  2. スタートで全燃焼しない“余力の残し方”
    1. 加速は3段階くらいでスイッチ入れよう
    2. 前半は脚、後半は腕でつなぐのがコツ
    3. 30m+70mのセット練で力配分を体で覚える
    4. スタート反応が良すぎると後半ツケがくる
  3. フォーム崩壊が一番の敵!“最後までキレイに走る技術”
    1. 背中まっすぐ&お尻ちょい上でブレ防止
    2. 肩ガチガチ禁止!リラックスがスピードの味方
    3. 地面は蹴らずに“押す”感じでスピードを保つ
    4. 視線をちょい遠くに置くとフォームが安定する
  4. 後半に強くなる“スピード持久トレ”をやってみよう
    1. フライング30〜60で「最高速キープ練」
    2. イン・アウト・イン走で粘る力を育てる
    3. 坂道ダッシュで脚を押し続ける感覚を覚える
    4. 80%テンポ走で「崩れないフォーム」を身につける
  5. 呼吸とメンタルが乱れるとスピードも乱れる
    1. 「吸うより吐く」がコツ!息止めNG
    2. 腕振りのリズムを呼吸と合わせると安定する
    3. 他のレーンを見すぎない、自分のテンポに集中
    4. 「ラスト10mは勝負区間」って思うと不思議と伸びる
  6. ウォームアップで“バテない体”を仕込む!
    1. ジョグ→動的ストレッチ→流しダッシュの順が鉄板
    2. 心拍上げすぎず、上げ足らずがちょうどいい
    3. 試合スパイクで感覚合わせておこう
    4. 待ち時間に冷えたら軽くジャンプで体温キープ
  7. スパイク選びで後半の伸びが変わる!
    1. プレートが硬いと前半速いけど後半ツラい
    2. ピンの長さ・形でグリップ感が全然違う
    3. 靴のサイズはジャストが正義、緩いと失速
    4. 新品は直前に履くな!足慣らししておこう
  8. 筋トレも“粘る脚”を作るメニューで
    1. お尻と太もも裏がカギ、スクワットよりヒップリフト
    2. 軽い重りで速く動かすトレで神経を鍛える
    3. ふくらはぎと太もものバランス崩すと減速
    4. スプリント練の前後で筋トレの強度を調整しよう
  9. まとめ:100mは「速さ×持続力×冷静さ」のスポーツ!
  10. プロフィール

後半でバテるのは根性が足りないんじゃなくて“出力の配分ミス”だ

最初から全力で飛び出して、60mあたりでガス欠…それ、根性じゃなくて“配分ミス”なんだ。
筋肉もエネルギーも有限だから、どこでどう使うかが勝負になる。
前半をうまく使えば、後半はちゃんと粘れる。

100Mの練習中の中学生男子

最初の10mで全パワー出してない?

スタート直後ってテンション上がるんだよね。
でもここで力を使いすぎると、あとのスピードが続かない。
最初の10mは「助走」くらいの気持ちで、しっかり地面を押す意識で走ろう。
呼吸も止めずに、余力を残して次の加速につなげる感じがベスト。

60m以降は「スピード持久力」の世界だぞ

100mでも、後半は体力勝負。
ここからは「どれだけ速さをキープできるか」が大事なんだ。
筋肉の中にあるエネルギーを長く使えるように、トレーニングで“スピード持久力”を鍛えておこう。
体力じゃなく「粘る力」を育てる感じで。

ピッチが落ちてる=体が固まってるサイン

後半で足の回転が遅くなるときって、だいたい体が固まってる証拠。
力を抜いて走ることを意識して、ピッチをキープしよう。
リズムを守るだけで、スピードの落ち方が全然違うんだ。

「押して走る」感覚をつかむと減速が止まる

地面を“蹴る”っていうより、“押す”感じで走るとスピードが長持ちする。
蹴ると上に力が逃げるけど、押すと前に進む。
この違いを意識すると、100mの後半でびっくりするほど楽になるよ。

※合わせて読みたい「100m走のコツ 1日で足が速くなる方法!」

スタートで全燃焼しない“余力の残し方”

スタートって一番盛り上がるよね。
でもそこでエネルギーを全部使っちゃうと、残りの70mは地獄。
ここでは「最初に飛ばしすぎない技術」を覚えよう。

一斉のスタート

加速は3段階くらいでスイッチ入れよう

いきなり全開じゃなくて、スタート→中盤→最高速の3段階を意識しよう。
少しずつ体を立てていくイメージで、重心を前に運ぶ。
いきなり爆発しなくても、スピードはちゃんと乗ってくるから安心して。

前半は脚、後半は腕でつなぐのがコツ

最初は脚の力でスピードを作って、後半は腕でリズムをキープ。
腕をしっかり後ろまで振ると、自然に脚も動いてくる。
全身でバランスよく走ると、疲れ方が全然ちがうよ。

30m+70mのセット練で力配分を体で覚える

最初の30mを抑えて、後半の70mで粘る練習をしてみよう。
これを繰り返すと、体が「配分」を覚える。
出力の使い方を体感でつかめるトレーニングなんだ。

スタート反応が良すぎると後半ツケがくる

反応が早いのはいいことだけど、焦りすぎると逆効果。
飛び出しすぎるとエネルギーを無駄に使う。
むしろ「落ち着いて反応する」くらいが後半強いタイプだよ。

フォーム崩壊が一番の敵!“最後までキレイに走る技術”

どんなに筋力があっても、フォームが崩れたら台なし。
最後まできれいなフォームを保つことが、スピード維持の近道だよ。

綺麗なフォームの女子選手

背中まっすぐ&お尻ちょい上でブレ防止

疲れてくると背中が丸まったり反ったりするよね。
でも背筋を伸ばしてお尻を少し上げる意識で、体の軸が安定する。
これだけで走りのブレが減って、エネルギーのムダが消えるんだ。

肩ガチガチ禁止!リラックスがスピードの味方

肩に力を入れると、上半身が全部固まる。
肩・首・腕を軽く動かして、リラックスした状態で走ろう。
ガチガチよりユルい方が速いって、ちょっと意外だけど本当だよ。

地面は蹴らずに“押す”感じでスピードを保つ

蹴ると上に跳ねちゃうけど、押すと前に進む。
走りの力を地面に伝える方向を変えるだけで、後半の伸びが変わる。
フォーム改善はこの意識からスタートだ。

視線をちょい遠くに置くとフォームが安定する

足元を見ると体が下を向く。
だからちょっと先を見るようにすると、自然と姿勢が立つ。
視線の位置を変えるだけで、フォームがまっすぐになるんだ。

後半に強くなる“スピード持久トレ”をやってみよう

「スピード持久力」っていうのは、速さを長く保つ力のこと。
これを鍛えると、後半でバテにくくなる。
地味に効く練習を紹介するよ。

100M走

フライング30〜60で「最高速キープ練」

30m助走してから60mを全力で維持する練習。
これができると、最高速をキープする感覚がつかめる。
短い距離で集中して、後半の走りを再現していこう。

イン・アウト・イン走で粘る力を育てる

スピードを「ゆる→速→ゆる」と変える走り方。
この変化に体を慣らすと、疲れたときに踏ん張る力が育つ。
変速トレは地味だけど、マジで効く。

坂道ダッシュで脚を押し続ける感覚を覚える

坂道を使うと、自然に“押す”フォームになる。
足の筋肉にも刺激が入るし、持久力も上がる。
短めの坂でOKだから、練習に取り入れてみて。

80%テンポ走で「崩れないフォーム」を身につける

全力じゃなくて8割の力で走るテンポ走。
この練習で、疲れてもフォームを崩さない筋肉がつく。
安定感が増すと、後半もかっこよく走れるよ。

呼吸とメンタルが乱れるとスピードも乱れる

気持ちが焦ると体も焦る。
呼吸とメンタルを整えれば、後半の安定感がぐっと上がる。

持久力が大切

「吸うより吐く」がコツ!息止めNG

呼吸を止めると体が固まる。
だから「吐く」を意識して、自然に吸う。
このリズムを作るだけで体の動きが軽くなる。

腕振りのリズムを呼吸と合わせると安定する

腕振りと呼吸を合わせると、全身が同じテンポになる。
リズムが合えばフォームもブレにくい。
音楽聴くみたいに、自分のリズムを作ろう。

他のレーンを見すぎない、自分のテンポに集中

周りが気になると焦るよね。
でも自分のリズムを崩すと一気に遅くなる。
他人より自分のテンポ。
これ、マジで大事。

「ラスト10mは勝負区間」って思うと不思議と伸びる

あと10mって聞くと「もうダメ」って思う人多い。
でも「ここから勝負」って思うだけで踏ん張れる。
意識を変えるだけで、身体の出力も変わるんだ。

ウォームアップで“バテない体”を仕込む!

アップをサボると後半でツケが来る。
体を温めて神経を起こしておくのが、速く走る前の準備なんだ。

コースを下見

ジョグ→動的ストレッチ→流しダッシュの順が鉄板

まず軽くジョグ。
次に動きながらのストレッチ。
最後に軽く流し。
この順が鉄板だよ。
いきなり全力は危険だからやめとこう。

心拍上げすぎず、上げ足らずがちょうどいい

アップの時点で疲れたら本末転倒。
でも軽すぎても意味なし。
“ちょっと汗かくくらい”がベストラインだよ。

試合スパイクで感覚合わせておこう

本番の靴を使ってウォームアップすると、地面との相性をつかめる。
小さい違和感を試合前に消しておくのが大事。
スパイクは“足の一部”だからね。

待ち時間に冷えたら軽くジャンプで体温キープ

出番までの待機時間に体が冷えるとパフォーマンス落ちる。
軽く跳ねる・腕を回すだけでもOK。
温め続けるのがポイントなんだ。

スパイク選びで後半の伸びが変わる!

靴はただの道具じゃなくて“武器”。
スパイク選び次第で、後半の粘りが変わるんだ。

スパイクを履く男子選手

プレートが硬いと前半速いけど後半ツラい

硬いソールは前半に強い反発をくれるけど、その分エネルギー消費がデカい。
後半バテるタイプの君には、やや柔らかめが合うこともある。
試して自分の脚に合う硬さを見つけよう。

ピンの長さ・形でグリップ感が全然違う

路面や天候でピンを変えるのもアリ。
長すぎると引っかかるし、短すぎると滑る。
ピンも戦略のうちだね。

靴のサイズはジャストが正義、緩いと失速

緩いと足が遊んでブレーキがかかる。
きつめでもOK、ピッタリが正解。
シューズ内のズレ=ロスだよ。

新品は直前に履くな!足慣らししておこう

新品スパイクは硬い。
試合直前に履くと足に合わなくてスピード出ない。
1週間前くらいから履いて慣らしておこう。

筋トレも“粘る脚”を作るメニューで

速くなるだけじゃなく、“持つ”脚を作ろう。
筋トレで作るのは筋肉の耐久力だ。

アップを始めた選手たち

お尻と太もも裏がカギ、スクワットよりヒップリフト

ハムとお尻はスプリントの後半で大事。
スクワットもいいけど、ヒップリフトで後ろ側を重点的に鍛えよう。
ここが粘ると、タイムも安定してくる。

軽い重りで速く動かすトレで神経を鍛える

重さよりスピード。
軽い負荷で速く動かすことで、神経が鍛えられる。
これが短距離の「持久」に効くんだ。

ふくらはぎと太もものバランス崩すと減速

ふくらはぎ(腓腹筋など)と太もも(大腿四頭筋・ハムストリングス)のバランスって大事。
片方が強すぎたり弱すぎたりすると、脚動作が偏る。
その偏りは後半での疲れや崩れを誘発するから、バランスも見よう。

スプリント練の前後で筋トレの強度を調整しよう

スプリント練の直前や直後では重い筋トレを入れないように。
疲労が残るとスプリント効果を下げるリスクもある。
逆にスプリント落ち着いた日や補助日に、強度高めの筋トレを入れる。
“練習計画と強度のバランス”こそ筋トレ成功の鍵だ。

まとめストーリーボード

まとめ:100mは「速さ×持続力×冷静さ」のスポーツ!

ここまで見てきたように、100m走で後半失速しないためには

– 出力を序盤から使い切らない「配分」
– フォームを最後まで保つ “技術”
– スピード持久力を育てる“トレーニング”
– 呼吸・リズム・メンタルの整え方
– ウォームアップ・靴選び・筋トレの工夫

これらをバランスよく取り入れるのが効果的だ。
根性じゃなく“知恵と練習”で失速を抑えよう。

※合わせて読みたい「100m走のコツ 1日で足が速くなる方法!」

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プロフィール

1部上場の大手教育出版企業で、30年間にわたり小学生から高校生向けの情報誌の編集長を務めてきました。テキスト、イラストも自分で制作しています。
このサイトでは、思春期まっただ中の中学生と、その保護者や先生にも役立つ情報をお届けします。

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