運動会で「スタートで出遅れた…」なんて心配、最後までバテてがっくり、というの、誰でも経験あるよね。
でも、直前でも効く“裏ワザ”的なコツを使えば、タイムがグンと改善する可能性があるんだよ!
え、そんなことで速くなるの!? シューズと小道具の裏ワザ
シューズと小道具をちょっと工夫するだけで、足の動きが変わることもあるよ。
これらは「装着」「練習」「感覚」の補助になる裏ワザ要素だ。
ただし、やりすぎは注意。
効果的な範囲で試すのがコツ。
靴ひもをギュッと“締める角度”でスピード変わるってマジ?
靴ひもの締め方一つで、足と靴の一体感が変わることが研究で示されてる。
たとえば、強めに結ぶと足のズレが減って、着地衝撃が分散されやすくなるという報告がある。
ただ、きつすぎると血流が悪くなるから注意。
おすすめは、「足首近くは少し緩め、中間〜前部をしっかり締める」パターン。
こうすると足首・かかとあたりの遊びを減らしつつ、親指やつま先方向への力を伝えやすくなる。
この裏技を「締める角度」として意識すれば、小学生や中学生でも“靴&足裏の動き”が変わるかもね。
足指に輪ゴムをかけると「反発力」が爆誕する
これはちょっと変化球な裏技だけど、足の指を広げる力を鍛えるために、足指に細い輪ゴムをかけて抵抗をつけて動かす方法。
つま先・親指まわりの筋肉が刺激されて、地面を蹴るときの「押し返す力(反発力)」がわずかに増すという理屈。
ただし、強すぎる輪ゴムを使うと痛くなるから、軽めが◎。
また、レース直前にやると筋疲労になる恐れもあるから、練習で使っておく裏ワザと考えるといいだろう。
プチプチ(緩衝材)をかかとに仕込む“感覚ブースト”
かかと部に薄いプチプチ(梱包用緩衝材)を小片貼る、なんていう“感覚ブースト”技もある。
意図としては、かかと着地時の衝撃変化を感覚でとらえやすくして、改善を早く意識できるようにすること。
ただし、プチプチを入れるとかかとの当たりが変わるから、装着感や重心のズレに気をつけて。
効果は即効ではないけど、感覚訓練として「地面との接点意識」を鋭くする手助けになるかもね。
レース前は「奥歯グッ」…噛みしめで反射神経をオン
これは器具じゃなく身体操作系の小道具的技。
レース直前、ふだんよりちょっと強めに、でも過剰にではなく、奥歯をギュッと噛みしめておくと、反射神経が「スイッチON」になることがあると言われてる。
緊張と興奮のバランスをとるコツとして、“軽い咬合刺激”を使う裏ワザ。
過度に強く噛むと顎に負荷がかかるから、あくまで“軽く奥歯グッ”くらいがいい。
この効果的操作は、直前で気持ちを切り替えるためのトリックとして使えるかも。
※合わせて読みたい「100m走のコツ 1日で足が速くなる方法!」
フォームちょい変えで見違える!“スピード体質”になる走り方
道具だけじゃなく、動きの“コツ”をちょっと変えるだけで、スピード改善が見えることもあるよ。
ここでは、前傾、重心、腕振りなど、フォームまわりの裏技を解説。
猫背NG!背中ピンで地面の力をちゃんと受け取る
背中を丸めて走ると、重心が後ろ寄りになって、地面を押す力をロスしやすい。
だから「背中ピン」、つまり背筋を軽く伸ばした姿勢が大事。
この姿勢だと、地面からの反発力をきちんと受け取って、タイム改善につながる可能性がある。
でも、胸を張りすぎないこと。
張ると腰が反って動きが硬くなるからね。
“前に倒れる勇気”がスピードを生む
速く走るには、ちょっとだけ前傾して「前に倒れる勇気」が必要。
前傾しすぎるとバランスを崩すけど、ほんの少し軽く前方向へ体を傾けておくと、自然に脚が前に出る勢いがつく。
このコツは「前傾」という言葉に惑わされず、「倒れすぎず・倒れ足りず」の調整を試すことなんだ。
腕は“ペンギン振り”じゃなく“ドリル振り”で行こう
腕振りをペンギンみたいにただ真横にバタバタ振るのではなく、少し斜めに「ドリル振り(斜め前後にねじるように)」にするんだ。
こうすると、腕の振りが脚の動きと連動しやすくなって、重心の左右ブレを抑える効果も出やすい。
この動きのコツ、練習で意識してみて。
子どもでもすぐ真似できるから簡単だよ!
足の上げ方ひとつで脚のキレがまるで違う
脚を上げるとき、ももの前を引き上げるようにすると「キレ」が出やすい。
ただし、上げすぎると余計なエネルギーを使うから、膝を少しだけ高めに、爪先を軽く上げた状態で引く感覚で。
このコツが効くと、ストライドとピッチのバランスも改善することがある。
中学生レベルでも、鏡やスマホで自分を撮ってチェックすれば改善点が見つかるよ。
筋トレ嫌いでもOK!「速くなる筋肉」を作る裏ワザ練習
重たい筋トレが苦手でも、日常動作やちょっとした運動で「速さに必要な筋肉」を育てる方法があるんだ。
ここでは、階段ダッシュ、片足スクワット、ゴムチューブ、体幹に絞って解説しよう。
階段ダッシュは最強の“無料ジム”だ
家や学校の階段で、短距離を全力で駆け上がる「階段ダッシュ」が効果的。
脚の爆発力(もも・ふくらはぎ)を自然に刺激できる裏ワザ。
10段〜20段くらいを数本やるだけで、「運動」「練習」の要素になる。
ただし、膝を痛めないように、フラットな足裏感覚と正しい着地を意識して。
片足スクワットは“短距離マシーン化”への第一歩
片足でしゃがむ(片足スクワット)練習は、バランスと筋力を同時に鍛えるから、短距離選手向け筋肉への近道になる。
最初は補助を使ってもいい。
慣れたら自重で、ゆっくり上下することが大事。
効果的に、太ももやももの裏、足首まわりを強くしてくれる。
注意。
腰や膝に痛みが出る人は無理しないこと。
ゴムチューブ一つで“爆発力筋”を育てる
ゴムチューブを太もも、ふくらはぎ、かかと方向に引っ張る運動を取り入れよう。
例えば、ゴムチューブを床に固定して脚で蹴るように伸ばす、など。
これで引く力・押す力を同時に鍛えられて、スタート時の勢い(加速)に効く筋肉が刺激されるんだ。
簡単だから教室でもできちゃう。
お腹(体幹)を鍛えると脚のムダ動きが消える
体幹を鍛えるっていうと腹筋・背筋を思うけど、「ブランク」「プランク」「側筋維持」の静的な練習が効く。
これをやると、脚を動かすときに体がブレなくなって、エネルギーがそのまま前に伝わるようになる。
無駄な動き(横ブレ・お尻揺れ)が減るから、速さが“見える形”で改善することがあるよ。
スタートで置いてかれる人の“秘密兵器ワザ”
スタートで遅れると、追いつくのも大変。
ここでは、0.1秒を削るための裏ワザ的テクニックを紹介。
コツを意識すれば、「出だしの勢い」が変わるかもしれない。
「よーいドン!」の0.1秒前に重心を少しだけ前へ
スタート直前、「よーい」の段階で少しだけ前傾して重心を前に寄せておく。
この準備があると、「ドン!」の合図で自然に前に出やすくなる。
ただし前傾しすぎるとバランス崩すから、ほんの“少しだけ前”をキープ。
一歩目は“遠くにドン!”を意識すると加速MAX
スタートの一歩目は、「できるだけ遠くへ踏み出す意識」で蹴るように足を運ぶと、加速につながることが多い。
これは地面をしっかり押す力をうまく使うコツ。
ただし、踏み込みすぎてバランスを崩すのは禁物。
コースや足裏の感覚と相談しながらやってみよう。
スタートポジションを3cmずらすだけで爆速に
足の位置、たとえば立ち位置をほんのわずか後ろ・前にずらすだけで、スタート時の重心バランスが変わる。
3cmという微調整でも、押し出し角度・脚の軌道に影響が出る。
練習時に何度か位置を変えて、自分の“ベストな3cm”を探すといい。
スタート前の「気合い声」がスイッチになるって知ってた?
小さな声掛け、たとえば自分に向けて「行くぞ!」とか「ドン!」とか、短い気合い声を出すと、スイッチが入る人もいる。
これは心理/神経面の裏技。
ただし大きすぎる声は周囲がビックリするから、ささやき混じりでもOK。
この「合図声」をトリガーにして、反射神経を最大化する練習にも使える。
最後までバテない人がやってる“持久裏テク”
短距離だけじゃない、最後まで踏ん張る力を持つ人は、バテにくい体を育ててる。
ここからは持久力・心肺・回復まで含めた裏テクを見ていこう。
10mダッシュ+10秒休憩×10セットで心肺を追い込め
短距離ダッシュを10m、本気で全力、そして10秒休む、を10回繰り返すインターバル。
心肺と脚筋を刺激できて、バテにくい体づくり向き。
ただし、無理にやると疲れが残るから、頻度と量に注意して。
「半分からギアを上げる練習」で後半バテない体に
レース中盤からギアを上げていく練習をしておく。
最初から全開じゃなくて、中盤でちょっとずつペースを上げる練習を入れておくと、後半まで脚を保ちやすくなるよ。
ダッシュとジョグを交互に混ぜる“スプリントサンド”
ダッシュ区間とゆるいジョグ区間を交互に入れる練習、いわゆるスプリントサンド(挟み技)。
スピード・回復・持久すべてを刺激できるから、効果的。
たとえば、30m全力 → 50mジョグ → また30m → ジョグ… を繰り返す感じ。
アイシング&睡眠を「トレーニング扱い」するのが通
トレーニングは練習だけじゃない。
回復もトレーニングだ。
脚を冷やすアイシング、十分な睡眠をとることをルーティンにする。
疲労を早く取ることで、次の練習の質を落とさず、タイムの改善につなげられる。
メンタルを操れ!“速くなる気持ちのスイッチ”
肉体だけじゃなく、心のスイッチをコントロールできる人が、タイムを伸ばす。
最後に、メンタルの裏ワザを紹介するよ。
レース直前のイメージトレーニングで体をだます
ゴールを思い浮かべながら自分が速く走る映像を頭の中で再生する。
体感と脳みそがだまされて、走る準備が自然と整うよ。
これは必要な“気持ちの準備”になるんだ。
「オレは速い」と10回唱えるだけでも変わる
自己暗示、セルフトーク。
「オレは速い」「自分の足裏を信じる」などポジティブな言葉を10回唱えるだけでも、気持ちが整って走りやすくなることもある。
ただし、あくまで補助。
言葉だけで劇的には変わらないけど、精神の土台を強くできるよ。
緊張を味方にする“深呼吸ルーティン”
緊張するのは当然。
だから、それを抑えるんじゃなく、「味方にする」呼吸法を持とう。
たとえば、吸う → ゆっくり吐く → 吸う → 吐く、という深呼吸を3回ゆっくり。
その後、「力を入れる」瞬間に呼吸を切って爆発すれば、緊張の力を利用できる。
ちょっとした成功体験がスピードを伸ばす燃料になる
小さな目標(今日は0.1秒縮める、10mを速く走る、フォームを改善する)を設定して達成する。
その成功体験が自信になって、次へ繋がる。
これが「気持ちの裏技」。
まとめ
速くなるには、大げさな器具じゃなく、ちょっとした裏ワザとコツ、正しい動きとメンタル管理が鍵になる。
ここで紹介した内容は、直前でも使える工夫あり、日常練習で使える裏技あり、フォーム改善の方法あり、メンタル操作まで網羅したよ。
ただし、すべて一気には試さず、自分に合うものを選んで、注意を払いながら取り組むことが「効果的な方法」だ。
さあ、あなたの“爆速スイッチ”を探して、運動会や短距離走で、コースを駆け抜けよう。
※合わせて読みたい「100m走のコツ 1日で足が速くなる方法!」
プロフィール
1部上場の大手教育出版企業で、30年間にわたり小学生から高校生向けの情報誌の編集長を務めてきました。テキスト、イラストも自分で制作しています。
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