Q1 生徒会の活動って具体的にどんなことをしているの?
A 生徒会は学校生活の自治を担い全校の声を集めて企画や行事を運営する組織だ。
文化祭や体育祭や新入生歓迎会などの行事運営から朝礼や式典の司会や広報発行や備品のチェックなど地味な定例業務まで幅広く行う。
地域交流や要望の提案や校則や設備改善や会計管理も含まれ活動内容は多岐にわたるよ。
Q2 生徒会の一年間の流れはどうなっているの?
A 一学期は組織づくりと新入生歓迎や総会などの準備を行い二学期は文化祭や体育祭など行事ラッシュで活動が最も忙しくなるんだ。
三学期は反省会や次年度の役員選挙や引継ぎが中心。
年間を通して会議や協力依頼や役割分担を行い計画を回していくよ。
Q3 学校生活を良くするために生徒会は何をしているの?
A 全校アンケートで課題を集め提案書にまとめ先生や委員会と協力して改善を実現していくよ。
校則の試行変更や設備の改善や運営ルールの見直しなども行う。
通らなかった案も反省を記録し次の機会に再提案することで学校生活を少しずつ良くしていくんだ。
Q4 生徒会のお金はどうやって管理しているの?
A 年度初めに予算を組み支出ごとに会計簿に記録し年度末に決算報告を行う。
支出は二人以上で確認し承認を経てから使うルールを設けることでトラブルを防ぐよ。
報告はグラフや表を使って全校に分かりやすく説明するんだ。
Q5 小規模校やオンライン環境でも生徒会は回せるの?
A 役割を兼任して負担を分散し外部や他校と協力することで運営できる。
オンライン会議や投票ツールを活用すれば物理的に集まらなくても決定ができるね。
規模や環境に合わせた効率化がポイントになるんだ。
- Q1 生徒会の活動って具体的にどんなことをしているの?
- Q2 生徒会の一年間の流れはどうなっているの?
- Q3 学校生活を良くするために生徒会は何をしているの?
- Q4 生徒会のお金はどうやって管理しているの?
- Q5 小規模校やオンライン環境でも生徒会は回せるの?
- 生徒会ってそもそも何してんの?一年のざっくりロードマップ
- 毎週やってるアレコレ—地味なのに超大事な定番仕事
- 行事のウラ側ぜんぶ見せます—文化祭も体育祭もこう回す
- 学校生活をちょっと良くする—要望を通すための作戦会議
- 学校の外にも出てみよう—地域・ボランティア・SDGs系活動
- 生徒会のお金の話—予算・会計・決算ってどうしてるの?
- せっかくだから活動を“履歴書映え”させる方法
- 小規模校&オンラインでも回せる生徒会のやり方
- まとめ
- プロフィール
生徒会ってそもそも何してんの?一年のざっくりロードマップ
生徒会は学校生活を楽しくスムーズに動かす司令塔だ。
会長副会長書記会計などの役員と本部メンバーが各委員会と協力して全校の声を拾い行動に変えていく。
行事を動かすだけではなく環境を整えるために計画準備実行振り返りのサイクルを一年中回している。
山場を見据えて少しずつ仕込みを進めるのがコツになる。
年間カレンダーで見る「ここが山場!」なイベントたち
春は新入生歓迎会と委員会の立ち上げと総会準備でいきなり忙しい。
夏から秋は文化祭や体育祭が続き学校全体が一つの大きな舞台になる時期だ。
冬は反省会と次年度への引継ぎそして役員選挙で締めくくる。
それぞれの山場に向けて逆算し小さなタスクに分けて動くと失敗しにくいよ。
学期ごとの仕事の濃さと“人手足りない問題”
一学期は顔合わせとチーム作りとルール確認が中心で土台づくりの季節。
二学期は行事ラッシュで放課後に準備が続き時間のやりくりが勝負になる。
三学期は資料整理と引継ぎがメインで期末との両立が意外と大変だ。
どの学期でも人手不足は起きるので部活動やクラスに応援を頼む段取りが鍵になる。
会議の種類と「早く終わらせる」小ワザ
総会、評議会、委員会、定例ミーティングと会議は多い。
議題を事前に絞る、発言は簡潔にする、決定はその場で記録するという三点を守ると短時間でも成果が出るよ。
終了前に宿題と担当を確認して次回へつなげると仕事が止まらないで済むんだ。
公約から反省会までの“生徒会サイクル”を翻訳するとこうなる
選挙で掲げた公約を企画に落とし込み、全校に告知して準備を進め、本番を動かす。
終わったら、良かった点と改善点を反省会で整理して、次へ活かす。
この回転を繰り返すほど、活動の質も学校の雰囲気もレベルアップしていくんだ。
毎週やってるアレコレ—地味なのに超大事な定番仕事
華やかな行事は年に数回で日常は地味だけど欠かせない定例業務の積み重ね。
この基盤がしっかりしているほど大きな企画もうまく回るよ。
朝礼・表彰・式典でスベらないための下準備
台本を読み込む、声量と速度をチェックする、マイクと放送設備を事前テストする。
導線と合図を先生と確認して本番の不安を減らす。
これら準備の丁寧さが全校の集中を生むんだよ。
あいさつ運動/校内パトロール/備品チェックの裏技
昇降口の明るい挨拶は空気を変える即効薬だ。
廊下、トイレ、掲示を見回り、問題は委員や先生へすぐ共有する。
備品リストで破損や不足を早期発見して、行事当日の混乱を減らそう。
生徒会だより・掲示・SNS…ネタ切れしない発信術
季節と行事に合わせてテーマを決め、写真と短文と見出しで読みやすくする。
委員会や部活動から素材を集めればネタは循環して増えていくはず。
SNS可の学校では短い動画も効果的だよね。
目安箱や相談の声を“放置しない”ためのさばき方
受け付けたことをまず全校に伝えるのが信頼の第一歩。
対応できない案件でも理由と代替案を説明すれば納得が得られるはずだよ。
進捗を掲示で見える化すると声が集まりやすくなるんだ。
行事のウラ側ぜんぶ見せます—文化祭も体育祭もこう回す
行事は表から見るとワクワクだが裏では準備と調整の嵐なんだよねー。
生徒会はその中心で段取りと安全と情報を束ね、当日の流れを作っていくよ。
文化祭:企画募集から当日までのドタバタ全記録
企画募集と審査で安全と予算をチェック。
必要なら修正を依頼する。
会場レイアウトとタイムテーブルと役割分担と放送台本をそろえておこう。
当日は想定外の対応が発生するが、記録して次に活かすと経験値が貯まる。
体育祭:競技表・審判・アナウンスの分担バトル
競技表を整え、審判、アナウンス放送、救護の担当を確定する。
器具管理と雨天時の代替案を用意する。
様々な場面の動線の確認も忘れずに。
新入生歓迎会:装飾・誘導・「友だちつくる仕掛け」
装飾は見やすさと安全を両立し、誘導サインで迷いを減らそう。
交流ゲームやクイズで学年の壁を低くして参加の一歩をつくるのもいい。
写真と報告で次年度の参加意欲を育てていこう。
ミニイベントや先生巻き込み企画のスムーズ運営
昼休みの短時間企画は道具と人員を最小にして準備を軽くしよう。
先生が参加する場合は事前合意と安全確認を丁寧に行おう。
反省を忘れずに行い、次回へ申し送ろう。
学校生活をちょっと良くする—要望を通すための作戦会議
生徒会の一番の役目はみんなが「ちょっと不便だな」と感じていることを拾ってそれを企画に変えて実現まで持っていくことだ。
たとえば「夏は教室が暑いから扇風機を増やしてほしい」や「廊下の掲示板を見やすくしてほしい」みたいな身近な話題だ。
ただ「やってほしい」と言うだけでは通らないので数字や根拠を用意して先生や委員会に納得してもらう。
小さな改善を一つずつ積み重ねると学校全体の空気は少しずつ確実に変わっていくよ。
アンケートから提案書までの“見える化”マジック
最初の一歩はアンケートだ。
クラスや全校で意見を集めて課題を洗い出し結果をグラフや表にしてどれが多くの人に影響しているかを見える化する。
次に提案書を作る。
提案書には目的費用効果リスク導入後の評価方法を短く整理して書く。
数字や具体例が入るだけで説得力はぐっと上がるんだ。
校則のゆるめ方・変え方:みんなを巻き込む交渉術
校則は一気に変えると反発が出やすいよ。
まずは一か月などの試行期間を作って影響を確認していこう。
反対意見の理由を聞き変更の目的を再確認して落としどころを探す。
先生・生徒会・本部・委員会の三者で進めると安全に前進できる。
机・イス・Wi-Fi…設備改善プレゼンの必殺技
設備の改善は現状の困りごとをはっきり示すのがコツだ。
写真で状態を示し、見積もりで費用を出し、授業や部活動での効果を具体的に説明する。
配置図や導線の改善案を図で添えるとイメージしやすい。
PTAや地域の協力の可能性も合わせて提案すると実現しやすい。
通らなかった企画の“残念あるある”と次の一手
却下の理由は予算・安全・時間の壁が多い。
理由と改善点を記録しておけば、翌年の再挑戦や縮小案での再提案につながる。
短い反省メモは次の担当への引き継ぎでも役に立つよ。
学校の外にも出てみよう—地域・ボランティア・SDGs系活動
学校の外とつながると、学びが広がり、地域からの信頼も育つ。
ただし安全と保護者同意と計画性を押さえ、小さく始めて継続するのが近道だ。
募金・清掃・福祉ボランティアの始め方ガイド
目的・期間・役割を先に決め関係先へ連絡して許可を得る。
集合・場所・連絡網・緊急時対応を全員で共有する。
終了後は報告とお礼で信頼を積み上げ次につなげる。
地域イベント参戦のコツ(模擬店・演奏・運動会)
模擬店は衛生管理と価格設定と在庫管理を明確にする。
演奏は音響とリハーサルを重視しよう。
運動会は進行補助と安全確認を最優先にする。
交流が深まるほど次の招待が来やすくなるよ。
安全と保険と保護者同意の「最低限知っとけ」
活動計画書に危険予測と対策を書き顧問と共有しよう。
保険の適用範囲を事前に確認する。
保護者同意書を回収してから実施する。
当日の連絡体制と引率者の役割分担を明確にしておこう。
活動をカタチに残す—ポスター・動画・SNS活用術
写真や動画と数字で成果を示し短い文章で要点を伝えよう。
学校サイトや掲示で全校に共有し、地域にも発信するといいかも。
記録はキミにとっても推薦やポートフォリオで強い材料になる。
生徒会のお金の話—予算・会計・決算ってどうしてるの?
文化祭、体育祭、広報、備品など生徒会は思ったよりお金を動かすよ。
だから予算・会計・決算を丁寧に回すことが信頼と活動の継続性を守る鍵なんだ。
予算の立て方:見積もりのコツと“ムダ削減”
前年データを参考に行事ごとの必要経費を洗い出そう。
優先順位を決め再利用や共同購入でコストを削る。
浮いた分は効果の高い企画へ振り向けるのもいい。
会計記録のつけ方:ズボラでも続くフォーマット
日付・内容・金額・支払方法・担当の五要素を一行で記録する。
レシート貼付と承認印で監査をする。
月末の残高確認でズレをすぐ修正する。
決算報告の見せ方:数字が苦手でも伝わる工夫
費目別の円グラフと行事別の棒グラフを作る。
支出の理由と成果を一文で添えると理解が速い。
総会や掲示で共有して透明性を高める。
お金トラブルを避けるためのルールづくり
支出は二名以上で確認し、事前承認を必須にする。
現金は鍵を分散し、記録はクラウドにも保存する。
ルールを文書化して引き継げば、事故はほとんど防げるよ。
せっかくだから活動を“履歴書映え”させる方法
活動は記録してこそ価値が増す。
成果を見える形に整理して推薦や内申や面接で語れる材料にしよう。
推薦文に入れたい活動キーワード
全校生徒・行事・運営・改善・提案・地域協力など具体的な語を入れる。
役職名だけでなく成果や工夫を短く添えると強い。
内申点で評価されやすいアピールポイント
継続性・期限遵守・協力姿勢の三本柱を示す。
全校参加の企画で中心を担った実例を一行で添えると印象が残る。
ポートフォリオのまとめ方(写真・動画・記事)
写真・動画・記事・台本・掲示を年月順に整理しキャプションで工夫点を記す。
クラウド保存で先生や仲間と共有しやすくする。
進学でもネタになる活動の見せ方
役職名より課題設定と解決のストーリーを語る。
協力相手と反省点も添えて信頼感を高める。
短時間で要点を話せるよう練習する。
小規模校&オンラインでも回せる生徒会のやり方
人数が少なくても生徒会は回せる。
役割の兼任・情報共有・効率化で機動力を高めよう。
オンライン会議と共有フォルダで欠席者もすぐ追いつける。
人数少なめでも回る役割分担術
本部役員が現場責任者をローテで兼任する。
タスク表で担当を見える化し、週ごとに負担を調整する。
委員やクラスへ早めに応援を依頼する。
オンライン会議・投票のやり方とツール選び
会議は短時間で議題を絞り、議事録は共有フォルダに保存する。
投票はフォームで匿名集計し、公平性を担保する。
前日に接続テストをして当日の混乱を防ぐ。
外部協力をうまく取り入れる方法
地域団体・PTA・卒業生に具体的な日時と役割を示して協力を依頼する。
お礼と成果報告を必ず返し関係を長く続ける。
他校と合同でイベントをする発想法
近隣校と交流会を開き共通課題から小さな合同企画を作る。
スポーツ交流や文化発表は実施しやすい。
規模が大きいほど安全計画を厚くし保護者と先生へ事前説明を行う。
まとめ
生徒会は行事運営から日常業務、要望の実現、地域連携、会計管理まで学校生活の多くを支えている。
派手さの裏にある丁寧な準備と協力が学校を確実に良くしていく。
小さな成功の積み重ねが、全校の雰囲気を整え、学びやすい環境をつくる近道だ。
興味があるなら一歩踏み出してみよう! 次はきっと君の番だ。
※合わせて読みたい「生徒会の役割 各役員は何をするの?」
プロフィール
1部上場の大手教育出版企業で、30年間にわたり小学生から高校生向けの情報誌の編集長を務めてきました。テキスト、イラストも自分で制作しています。
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