Q&Aでチェック!昔の言葉ってどうだったの?
Q1:昔の「ナウい」ってどういう意味だったの?
A:「ナウい」は昭和の流行語で、「今風でおしゃれ」「イマドキのスタイル」といった意味だったよ。
語源は英語の“now”に形容詞の「い」を付けた和製単語。
当時はファッション誌でも「ナウなヤング」とか平気で書いてあったけど、今ではギャグ扱い。
SNSで“あえて使う”ネタになってることもあるけど、日常会話で使うと完全に“おじ”認定される可能性大。
Q2:「写メ」って死語なの?今はなんて言うの?
A:「写メ」はもともと「写真メール」の略語で、ガラケー時代に流行した言葉。
今はLINEやSNSが主流だから、「写メ送って」と言う人はほとんどいないよ。
代わりに「写真送って」「画像送るね」など、よりシンプルな表現が一般的。
若者言葉の中でも、かなり早いタイミングで“オワコン”扱いされたワードの一つなんだ。
Q3:「ジーパン」って通じる?今は「デニム」なの?
A:「ジーパン」は昭和〜平成前半にかけてよく使われていた表現で、「ジーンズのズボン」のこと。
でも今は「デニム」が主流で、ファッション誌やお店の表示でも「ジーパン」とは書かれていないよ。
Z世代の感覚では「ジーパンって古っ!」と思われがち。
場面によっては“おじさん語”っぽく聞こえることもあるから、使い方にはちょっと気をつけたいね。
Q4:「ぴえん」や「激おこぷんぷん丸」って今使うとどうなる?
A:「ぴえん」も「激おこぷんぷん丸」も、一時は若者の間で大流行した感情表現の死語。
「ぴえん」は“悲しい”“ショック”のニュアンスで、「ぷんぷん丸」は“怒ってる”のギャグ表現だったんだ。
でも今では完全に“ネタ扱い”。
使うと逆にウケることもあるけど、本気で使うと「空気読めない」と思われるかも。
あえて使うなら、その“わかってる感”を出せると◎。
Q5:死語になる理由って何?どうして使われなくなるの?
A:言葉が死語になる背景には、「メディアの変化」「新語の登場」「世代間の価値観の違い」などがあるんだ。
テレビ主導だった昭和・平成と違って、今はSNSが言葉を動かす時代。
流行のスピードが速すぎて、ちょっと目を離すともう“オワコン”扱いに。
若者は常に新しい表現を探していて、古い言葉はすぐに見限られちゃう。
でも逆に、それが“ネタ”としてリバイバルすることもあるから、死語にもまだ出番はあるかもね。
今は使われなくなった 昔の言葉 知らないのって言われても
今の中学生が「ナウい」って言葉を聞いたら、たぶん「ナニソレ呪文?」ってなると思うんだ。
だけど、ちょっと前まではテレビや雑誌、CMでバンバン使われてた流行語だったんだよ。
言葉って生きてるから、使われ方も意味もどんどん変わっていく。
いま流行ってる言葉も、10年後には「おじ語」って言われてるかも?
そんな、時代の空気といっしょに生まれて、そしてひっそり消えていった言葉たち――。
今回はそんな「昔の言葉」や「死語」と呼ばれる単語たちを、昭和・平成・令和までさかのぼって調査してみたよ。
意外と使い方や背景を知ると、笑えるし、勉強になるし、会話のネタにもなるんじゃないかな。
てことで、昭和語・平成語・令和“オワコン”ワードまでぜんぶひっくるめて、死語ランキング風にご紹介していくよ。
先生に「なんでそんなの知ってるの?」って言われたらチャンス。
「調べたんです!」ってドヤってみよう。
昭和&平成の“死語”をざっくりチェック
「バッチグー」って何!?
これ、完全に昭和っ子の十八番。
「バッチリ」+「グッド」で「バッチグー」。
今で言うところの「エモい!」とか「神!」に近いニュアンスだったかも。
当時の若者言葉としてテレビで連呼され、バラエティ番組でも定番フレーズだったんだ。
だけど今じゃ、「バッチグー」と口にした瞬間、空気が止まるレベル。
とはいえ、死語ランキングではなぜか常に上位キープの人気者。
会話で“あえて使う”と逆に盛り上がるケースもあるから、ワンチャン狙いで使ってみても?
「アベック」がオシャレ?
フランス語っぽくて、ちょっと上品にも聞こえるこの言葉。
「カップル」の意味で、昭和時代のドラマやニュースでは頻繁に登場してたんだ。
「街を歩くアベック」とか、「スキー場にアベックが集う」みたいな使い方だったよ。
いまはほぼ完全に廃語だけど、おじいちゃんおばあちゃんの世代との会話では、サラッと出てくるかも。
ちなみに女子が「アベック」と言われたら、リアクションに困る可能性大。
空気読めてない感がすごいので、使う場面は要注意だ。
「ナウい」は今でも使う人いる?
これも昭和トレンドを代表するワード。
「ナウ」は「今」という意味で、「ナウい」は「今風の」「流行ってる」という表現だったんだ。
今で言えば「トレンド」や「イマドキ」と近いかな。
昭和から平成初期にかけては、雑誌やラジオでも定番の単語。
けど、平成も後半になってからは完全にオワコン扱いに。
ちなみにネットでは“ネタ枠”でたまに使われてるけど、本気で使ってる人はまず見かけないよね。
それがまた面白いんだけどさ。
「イタ飯」って何のこと?
これ、イタリアン料理のことだよ。
「イタリア料理」+「飯(めし)」で「イタ飯」。
平成初期に「デートでイタ飯」がリア充の定番だったの、信じられる?
今だと「イタリアンに行こうよ」ってストレートに言うよね。
「イタ飯」っていう言葉は、なんとなく女子より大人のおじ寄りのイメージ。
たまにお母さん世代が言ってるかも。
このワードも流行語の寿命ってこうやって終わるんだな〜って感じがするね。
Z世代から見た令和“死語”25選
「マジ卍」の栄枯盛衰
平成の終盤あたりに女子中高生の間で大ブームになったこの単語。
意味は特にないけど、「マジですごい!」「マジでヤバい!」ってテンションで使われてた。
「卍」はもともと仏教の記号だけど、ギャル語として意味を脱ぎ捨てた感じがすごい。
だけど数年たつと、「マジ卍とか使ってる人、まだいるの?」って空気になっちゃった。
流行語ってそういうものだよね。
一瞬のトレンドで、SNSの海に消えていく…。
「写メ」→「写真」へ進化
「写メ」って、もともとはガラケー時代の「写真付きメール」の略語。
当時は「写メ送って〜」が定番だったけど、スマホ世代にはもうピンとこないかも。
だって今はメールじゃなくて、LINEやインスタが主戦場。
「写真送るね」とか「画像送ったよ」で十分だよね。
辞書にも載ってた言葉だけど、今では死語ランキング常連組に転落。
編集部のアンケートでも「写メって何?」と答えた高校生もいたとか。
時代って残酷だなあ。
「タピる」で時代が見える?
「タピオカブーム」は一時期、もはや社会現象。
そこから生まれた動詞「タピる」も、女子高生を中心に広まった言葉だよ。
だけど、ブームが去れば言葉も薄れる。
いま「タピる」と言ったら、むしろ“懐かしさ”が勝ってしまうという。
「令和初期って、あんなに並んでたよね〜」なんて、友達との会話の中で話題になることはあっても、もうリアルには使われない表現に。
言葉って、ブームとセットなんだね。
「激おこぷんぷん丸」って怒りすぎ!
これはさすがにネタでしょ?って思いたくなるワード。
「激しく怒っている」という意味で、小学生でも言わないレベルのギャグ表現。
でも一時期は本気で使われてたから恐ろしい。
「リアルに激おこぷんぷん丸だった〜」とかいう会話が、真顔で飛び交ってたとか。
今は完全にネタ枠で、“あえて使う”ギャル語の代表格になっている。
もはや老人語のような存在。
「それ、激おこぷんぷん丸じゃん」と言って爆笑を取れるなら、ある意味スゴイ才能かも?
昔の服&雑貨ネーム、知らないと恥ずかしいかも?
「えもんかけ」ってハンガーのこと?
これは日本の伝統的な言い方。
「えもん=襟元をかけるもの」って意味で、昔の人たちはふつうにこの単語を使ってたんだ。
でも今や“ハンガー”が完全に主流。
「えもんかけ」と言うと、「なにその単語、辞書に載ってるの?」と聞かれそうなレベル。
ただしお年寄りとの会話ではまだ現役だったりするから、知っておくと気配りできるかも。
空気を読んで、使い分けるセンスが大事だよね。
「とっくりセーター」の語源とは
これはちょっと面白い言葉。
「とっくり」は徳利(とっくり)=首が細くて長い酒器のこと。
その形に似てることから、タートルネックのことを「とっくりセーター」と呼んでいたわけ。
昭和ではファッション雑誌にもふつうに登場してたけど、今の若者に言っても「え、徳利ってお酒の器?」となりがち。
服の言葉にも歴史ありってことだね。
ちなみに、今これを使うと“オジ”感爆発なので注意。
「ソニプラ」は今どこに?
「ソニプラ」って言葉、聞いたことある?
これは「ソニープラザ」という雑貨店の略称だったんだ。
平成初期までは女子中高生の“推し”スポットとして人気絶頂。
ジャケ買いするような輸入コスメや、ちょっとエモい文具がズラリと並んでいた。
でも、いまは「PLAZA(プラザ)」に名前が変わって、イメージもずいぶん変化したんだよね。
世代ごとにショップの呼び方も変わっていくという好例だ。
「ジーパン」VS「デニム」、どっち派?
昔の人はみんな「ジーパン」って言ってた。
でも今は「デニム」が一般的。
どちらも意味はほぼ同じなんだけど、使い方に時代の色がにじみ出る。
ファッション誌でも「ジーパン」より「デニム」表記が主流になっていて、Z世代にとっては「ジーパン=昭和語」という認識すらあるよ。
女子中高生に「ジーパン買いに行く?」と聞いたら、「…お父さん?」って言われるかも。
言葉ってほんと空気をまとってるんだね。
古文に出てきて意味が違う“現代語”、要注意!
「うつくし」の“かわいい”とは?
「うつくし」って聞くと、「美しい」って意味かな?って思いがちだよね。
でも古文の中では、主に“かわいらしい”とか“いとおしい”って意味で使われているんだ。
つまり、現代の「美人」とはちょっと違うニュアンス。
「子どもがうつくし」なんて書いてあると、「え、子どもが美しいの?」って思うけど、そこは「かわいくて仕方ない」って解釈になる。
言葉って、時代によってほんとうに表現の空気が変わるもんだね。
「いと」は“とても”の役割!
これはもう古文あるあるの代表格。
「いと」という単語、現代の会話では「いとこの“いと”?」「糸?」なんて勘違いされがち。
でも古文では「いと=とても」って意味で使われていた。
たとえば「いとをかし」なら、「とてもおもしろい」と訳すのが正解。
この単語を見逃すと、文章全体のニュアンスがズレちゃうこともあるから、注意が必要なんだよね。
ちなみにこの「いと」、女子に人気の“いとおかし系”グッズにも影響を与えてるとか。
「げに」は“なるほど!”に近い
これもまた、今の言葉に置き換えるとけっこう面白い単語。
「げに」は「まさしく」「なるほど」といった納得や同意を表す言葉なんだ。
「げに、これはありがたき幸せなり」なんて出てきたら、「うんうん、ほんとにこれはうれしいことだ」って意味。
今の感覚だと「マジでそうだわ~」に近いノリかもしれない。
古文の世界にも“共感”って大事な空気が流れてたってわかるよね。
助動詞「けり」「む」「つ」のパワー
このへんは古文文法の鬼門かも。
だけど、意味をしっかりおさえておくと、けっこう面白い。
たとえば「けり」は“過去の出来事”を語るときに使う助動詞。
「む」は“推量”や“意志”を表し、「つ」は“完了”の意味がある。
つまり、昔の人たちはこの助動詞で時間の流れや気持ちの変化を表現していたわけだ。
現代語でも似たような表現はあるけど、ここまで細かくは使わない。
だから古文ってある意味、日本語の“細密アート”とも言えるかも。
言葉の“死語化”ってどうして起こるの?
メディア変化がもたらす衰退
昔の流行語って、テレビや雑誌が作っていた。
「流行語大賞」みたいなランキングを見て、みんなが使い始めるという流れだったんだ。
でも今は、情報の主役が完全にSNSにシフトしてる。
TikTok、X(旧Twitter)、インスタ…スピード感がとにかく早い!
だから、ワードの寿命がめちゃくちゃ短くなってる。
テレビ発の言葉が“おじ感”強めに見えるのも、そういう背景があるよね。
新語に主役が奪われる仕組み
新しい言葉って、どんどん現れる。
たとえば「エモい」「ワンチャン」「推し活」みたいな表現は、もうすっかり定番になりつつあるよね。
こういう新語が出てくると、昔の言葉は使われなくなっていく。
言葉の世界にも“席替え”みたいなものがあって、若者の会話の中で生き残れる単語だけが主役になれる。
使い方が古くさくなると、空気を読めないって思われることもあるから、変化に敏感な人ほど新語を取り入れるよ。
世代別コミュニケーションの壁
言葉の使い方って、世代ごとにぜんぜん違う。
親が使っている単語を「なにそれ〜笑」って思った経験、あるよね?
逆に、自分たちがふつうに使ってる若者言葉も、大人には理解されてなかったりする。
このギャップがどんどん広がると、「KY(空気読めない)」みたいに、世代をまたぐ流行語が生き残れなくなるんだ。
言語って、実はめちゃくちゃ“世代の鏡”だったりする。
“あえて使う”死語で笑いを狙う
でもさ、死語って全部が全部、ダサいわけじゃない。
「あえて使う」ことで場を盛り上げるケースもあるんだよ。
「バッチグーだね〜」とか「イタ飯行こうぜ!」なんて冗談っぽく言うと、逆にウケたりする。
編集部の若者調査でも、「あえて死語を使うのが面白い」って答えた高校生もいたんだって。
つまり、使い方次第で、死語は“ネタ枠”として再評価されることもあるんだ。
うまく使えば、会話のアクセントにもなるし、ちょっとしたギャグにもなるってことだね。
まとめ
昔の言葉、つまり“死語”って、ただ古いだけのものじゃないんだ。
それぞれの単語には、その時代特有の空気や文化、そして人びとの感情が詰まっている。
「バッチグー」や「アベック」、「ぴえん」や「激おこぷんぷん丸」…どれも一瞬でも会話や雑誌、SNSの主役だった存在。
でも、時代の流れやメディアの変化、そして新しい表現の登場とともに、表舞台から姿を消していく。
とはいえ、それを「古い」「ダサい」と切り捨てるだけじゃもったいない。
言葉の変化を知ることは、歴史を学ぶのと同じくらい面白いし、世代を超えたコミュニケーションのヒントにもなるんだよね。
古文と現代語のギャップもまた、その証拠。
「うつくし」が“かわいい”を意味したり、「いと」が“とても”だったり、言葉はいつだって生き物なんだ。
そして、あえて“死語”をネタとして使ってみるセンスもアリ。
話題に困ったとき、ちょっとした笑いが欲しいとき、逆にそれが武器になることだってあるよ。
言葉はツール。
どう使うかは、自分しだい。
プロフィール
1部上場の大手教育出版企業で、30年間にわたり小学生から高校生向けの情報誌の編集長を務めてきました。テキスト、イラストも自分で制作しています。
このサイトでは、思春期まっただ中の中学生たちに寄り添い、応援する記事を発信していきます。
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