生徒会の仕事 4つのやりがい

生徒会会議中 部活

生徒会って、ただの「えらい人たち」って思われがちだけど、ほんとは学校の中でいちばんリアルに動いてるグループなんだ。
イベントを作ったり、意見を届けたり、みんなの声を形にしたり。
その中で感じるやりがいは、やってみた人にしかわからない特別なもの。
今回は「生徒会の仕事ってどんな感じ?」「やりがいってあるの?」という疑問に本音で答えていくよ。

  1. やりがい①:自分の意見で学校がちょっと変わる達成感
    1. 日常の「小さな改善」が積み重なる快感
    2. 校則や施設提案、先生との交渉ストーリー
    3. 改善が形になるまでのドラマと壁
    4. 「私がやったんだ」感のメンタル効用
  2. やりがい②:ありがとう!の声で胸があったかくなる瞬間
    1. 先生・友達からの感謝がくれるモチベーション
    2. 無名裏方になっても見つけられる “ありがとう”
    3. 過去の苦労が「あの時の声」で報われる
    4. 感謝をきっかけに次を頑張る連鎖
  3. やりがい③:行事の成功を“みんなで”喜べる連帯感
    1. 文化祭・体育祭で醸し出す一体感
    2. メンバーと夜まで打ち合わせ → 本番で爆発
    3. トラブル対応も思い出になる
    4. 終わった後の “みんなで飲みたい” (もちろんジュース)感動
  4. やりがい④:自己成長とスキル獲得(ハードスキル/ソフトスキル)
    1. 企画力・運営力という“社会で使える武器”
    2. スケジュール管理・調整力の鍛錬場
    3. 交渉・説得・コミュニケーション力の試金石
    4. 挫折・責任感・反省力:人としての厚み
  5. やりがい⑤:将来につながる経験と大学/就活でのアピール材料
    1. 履歴書・志望理由書で光る“生徒会経験”
    2. リーダー経験として企業・大学からの信頼度
    3. “ゼミ・部活との両立”で語れる強み
    4. 卒業後でも使える人脈・ネットワーク
  6. ギャップ注意:大変なこと・「やりがいの裏側」
    1. 時間拘束・過労感とどう向き合うか
    2. 意見対立・反対意見とのぶつかり合い
    3. 成果が見えにくい時期のモチベーション維持
    4. 人手不足・役割被り・メンバー間摩擦
  7. コツと工夫:やりがいを最大化する方法
    1. 自分が得意分野を見つけて担当を選ぶ
    2. 小さな成功を積み重ねて“自信”を育てる
    3. 仲間づくり・役割分担で負荷を減らす工夫
    4. 記録・振り返り・改善ループを回す
  8. 選挙・立候補時に押さえたい “やりがい” の見せ方
    1. 立候補宣言で「何を変えたいか」を語る
    2. スローガン×やりがいの重ね技
    3. 面接・演説で “やりがい観” を熱く語るコツ
    4. 当選後、最初の成果で期待感をつくる
  9. まとめ
  10. プロフィール

やりがい①:自分の意見で学校がちょっと変わる達成感

自分の「こうしたい」が、ちゃんと学校に届くってうれしいよね。
小さな提案でも、現実が少し動いた瞬間に「おお、やった!」ってなる。
そんな経験をしたら、生徒会の楽しさが一気にわかると思う。

やりがいを感じている中学生男子

日常の「小さな改善」が積み重なる快感

「廊下の掲示をもうちょい見やすくしたい」。
「図書室の本をもっと使いやすくしたい」。
そんな小さな提案が実現しただけで、テンションが上がる。
それを何回か積み重ねていくと、「学校って自分たちの力で変えられるんだ」って思えてくる。
自分の声が形になるって、けっこう気持ちいいよ。

校則や施設提案、先生との交渉ストーリー

校則や施設のことを先生に相談するとき、ちょっと緊張するよね。
でも、ちゃんと理由を考えて話せるようになると、先生たちも真剣に聞いてくれる。
思いどおりにならなくても、「次はこう言えばいいかも」ってわかってくる。
話し方とか伝え方が上手くなるのも、生徒会ならではの成長だと思う。

改善が形になるまでのドラマと壁

計画して、話し合って、準備して、やっと完成。
その間には、意見がぶつかったり、時間が足りなかったり、うまくいかないこともある。
でも、最後に「できた!」って瞬間を迎えたときの感動といったら…。
ちょっと泣けるレベル。

「私がやったんだ」感のメンタル効用

自分の提案で学校がちょっと変わったとき、「これ、自分が関わったんだ」って思える。
その感覚が自信になる。
他のことも頑張ってみようかな、って気持ちに自然になるんだ。
生徒会って、実は“自己肯定感アップ装置”でもある。

※合わせて読みたい「生徒会の役割 各役員は何をするの?」

やりがい②:ありがとう!の声で胸があったかくなる瞬間

「ありがとう」の一言って、ほんとに心に響くよね。
その一言で、眠気も疲れもどっかいく。
生徒会を続けられる理由の半分は、きっとこの“ありがとう”にあると思う。

ありがとうと言われて感動している中学生男子

先生・友達からの感謝がくれるモチベーション

朝早く来て準備してたら、先生が「助かったよ」って言ってくれる。
それだけで一日ハッピー。
友達から「楽しかった!」って言われたら、次も頑張ろうって思える。
感謝ってすごいエネルギーなんだ。

無名裏方になっても見つけられる “ありがとう”

目立つ仕事じゃなくても、ちゃんと見てくれてる人はいる。
体育祭の設営とか、看板づくりとか、裏方の仕事でも「ありがとう」って言われるとうれしいよね。
光の当たらない場所にもやりがいはある。

過去の苦労が「あの時の声」で報われる

「去年のあれ、すごくよかったよ」。
そんな一言がもらえた瞬間、あの大変だった日々が全部報われる。
やっててよかったな、って心の奥からじわっとくる。

感謝をきっかけに次を頑張る連鎖

誰かに助けられると、自分も誰かを助けたくなる。
その連鎖が、学校全体を少しずつやさしくしていくんだ。
生徒会って、“ありがとうの発信源”みたいな存在かも。

やりがい③:行事の成功を“みんなで”喜べる連帯感

文化祭も体育祭も、みんなで作るからこそ面白い。
本番の日に全校が笑ってるのを見たら、疲れなんて吹き飛ぶんだよね。

体育祭の準備

文化祭・体育祭で醸し出す一体感

「どうしよう、間に合わない!」って焦ってたのがウソみたいに、当日は最高の雰囲気になる。
全員が笑って、拍手して、盛り上がる。
その瞬間、「ああ、やってきてよかったな」って思う。

メンバーと夜まで打ち合わせ → 本番で爆発

放課後、みんなで集まってアイデア出し。
お菓子つまみながら笑ってる時間も楽しい。
そして本番が大成功した瞬間、「このチーム最強!」って思える。
努力が全部つながる感覚がたまらない。

トラブル対応も思い出になる

マイクが壊れたとか、雨で予定変更とか。
そういうハプニングも、後から笑える“ネタ”になる。
ピンチの時こそ、チームの本気が試されるんだ。

終わった後の “みんなで飲みたい” (もちろんジュース)感動

片付けが終わって静かになった体育館で、「終わったね」って笑い合う瞬間。
その余韻が、なんとも言えずいい。
達成感と安心感と、ほんの少しのさびしさ。
それも全部、生徒会の宝物。

やりがい④:自己成長とスキル獲得(ハードスキル/ソフトスキル)

生徒会って、ちょっとした「社会の練習場」なんだ。
時間を管理したり、会議を進めたり、人と話し合ったり。
どれも将来ぜったいに役に立つスキルばかり。
活動してるうちに、気づいたら自分が少し大人になってる。

企画を説明している中学生女子

企画力・運営力という“社会で使える武器”

行事の企画を立てるとき、「テーマ」「予算」「時間配分」まで考えなきゃいけない。
これって、会社のプロジェクトと同じ構造なんだ。
大変だけど、達成したときの爽快感はハンパない。
段取り上手な人は、人生でもだいたい強いんだよね。

スケジュール管理・調整力の鍛錬場

「先生は午後しか空いてない」「部活と重なる」「印刷が間に合わない」。
そんな中で予定を合わせていくのは、まさに頭脳戦。
自然と“優先順位をつける力”が育つ。
この力があれば、テスト勉強や部活の両立も余裕でこなせるようになる。

交渉・説得・コミュニケーション力の試金石

自分の意見を通したいとき、ただ強く言うだけじゃダメ。
相手の立場を考えたり、言い方を工夫したりする。
その繰り返しが、コミュ力を底上げしてくれる。
「人に伝える力」って、どんな場面でも武器になる。

挫折・責任感・反省力:人としての厚み

うまくいかないことも多い。
会議で失敗したり、予定が崩れたり。
でもそのたびに「次はどうすればいい?」って考える。
それを繰り返していくうちに、根性と責任感が育っていく。
反省できる人は、ほんとうに強い。

やりがい⑤:将来につながる経験と大学/就活でのアピール材料

生徒会の経験って、意外と大人になってからも役立つ。
先生や先輩たちが「リーダー経験は強いよ」って言うのは本当。
面接とか進路相談のとき、自信を持って話せるネタになる。

企画している生徒会

履歴書・志望理由書で光る“生徒会経験”

「自分で考えて行動した経験があります」って書けるのは大きい。
生徒会って、言葉よりも行動で見せる場だから。
具体的なエピソードを話せば、面接官の印象にも残る。
実は“学校代表”って肩書き、けっこう強いんだよね。

リーダー経験として企業・大学からの信頼度

生徒会長・副会長・書記・会計。
どの役職でも“チームをまとめた経験”があるのは大きな財産。
社会に出たときに必要な力を、自然と身につけてる。
この経験は、大人たちから見ても評価される。

“ゼミ・部活との両立”で語れる強み

生徒会だけでなく、部活や勉強も両立ってすごいこと。
時間のやりくり、集中力、責任感。
それを語るだけで、キミだけの“ストーリー”になる。
努力の積み重ねが、ちゃんと伝わるんだ。

卒業後でも使える人脈・ネットワーク

生徒会でつながった仲間って、けっこう長く続く。
進学先が違っても連絡を取り合ったり、近況を話したり。
その人間関係が、のちの人生で思わぬ助けになることもある。
人とのつながりを大切にできる人が、結局いちばん強いんだ。

ギャップ注意:大変なこと・「やりがいの裏側」

どんな仕事にも裏側はある。
生徒会も例外じゃない。
「やりがいがある」って言うけど、実際はしんどいことも多い。
でも、それを知った上でやるからこそ、本物の成長があるんだよね。

ちょっと疲れている女子中学生

時間拘束・過労感とどう向き合うか

放課後も昼休みも、会議や準備でつぶれる日がある。
でもそれって、他の人より「多くの時間を経験に変えてる」ってこと。
自分のペースを守りながら続けるコツをつかめば、時間の使い方がうまくなるよ。

意見対立・反対意見とのぶつかり合い

人が集まれば意見はぶつかる。
でも、それは悪いことじゃない。
むしろ、ちゃんと話せる関係になってる証拠。
考え方の違いを受け入れたとき、人間的にも一段成長する。

成果が見えにくい時期のモチベーション維持

努力しても結果がすぐに出ないときがある。
それでも「続ける」って選択をした人が、最後に一番強くなる。
信じて動くことの価値を、生徒会で初めて知る人も多い。

人手不足・役割被り・メンバー間摩擦

「あれ?これ自分ばっかやってない?」って感じる瞬間、あるよね。
でも、愚痴を言い合いながらも続ける仲間がいる。
その存在が、きっと自分の支えになる。
チームって、完璧じゃないからこそ面白い。

コツと工夫:やりがいを最大化する方法

同じ生徒会でも、「めっちゃ楽しい!」って人もいれば、「つらいかも…」って人もいる。
その差は、やり方次第なんだ。
どう動くか、どう考えるかで、生徒会の景色が変わる。
ここでは、“もっとやりがいを感じるコツ”を紹介するね。

みんなと準備する

自分が得意分野を見つけて担当を選ぶ

「話すのが得意」「書くのが得意」「整理するのが得意」。
なんでもいいんだ。
自分の得意なことを活かせる場所を見つけると、仕事が一気に楽しくなる。
逆に苦手なことは、仲間と協力してカバーすればいい。
「できることをやる」って、実はすごく大事なスタートラインなんだよね。

小さな成功を積み重ねて“自信”を育てる

いきなり大きな成果を出そうとしなくていい。
小さな「できた!」を重ねていこう。
ポスターを作れた、先生に意見を伝えられた、行事がスムーズに進んだ。
その一歩一歩が積み上がって、自信になる。
やりがいは“達成感の貯金”なんだ。

仲間づくり・役割分担で負荷を減らす工夫

全部ひとりで抱え込まないこと。
「これお願いしていい?」って頼んでみよう。
任せる勇気と、感謝を伝える優しさ。
それがチームを回すエンジンになる。
生徒会は“助け合い”で動いてる。
信頼し合えたとき、活動はもっと楽しくなるんだ。

記録・振り返り・改善ループを回す

活動が終わったら、「ここがよかった」「ここは直したい」って振り返ってみよう。
ノートやスマホにメモしておくと、次の行事で超役立つ。
その積み重ねが、次の代へのプレゼントにもなる。
「ちゃんと残す」って、かっこいい仕事だよ。

選挙・立候補時に押さえたい “やりがい” の見せ方

立候補するとき、ただ「頑張ります!」って言うだけじゃ伝わらない。
どう頑張るか、どんな気持ちでやるのか。
そこに“自分らしいやりがい”を込めると、言葉がぐっと届くようになる。

立候補のスピーチをする中学生女子

立候補宣言で「何を変えたいか」を語る

「学校の雰囲気を明るくしたい」。
「行事をもっとみんなで楽しみたい」。
目的がはっきりしてると、聞く人も納得する。
「こうしたい!」という思いを言葉にすると、応援してくれる人が増えるよ。

スローガン×やりがいの重ね技

スローガンは、自分の想いを一言で伝える魔法。
「声を形に」「笑顔が主役」みたいに、自分のやりがいをのせた言葉が響く。
短くて印象に残る言葉は、選挙ポスターでも強い。
言葉ひとつで、印象がぜんぜん変わるんだ。

面接・演説で “やりがい観” を熱く語るコツ

演説では「頑張ります!」だけじゃなく、体験や思いを話そう。
たとえば「去年、行事準備で意見がまとまらなかったけど、最後に笑顔で終われた」みたいに。
自分の経験から話すと、説得力も出るし、聞く人の心にも届く。
素直に、自分の言葉で話せば大丈夫。

当選後、最初の成果で期待感をつくる

当選したら、最初の一か月が勝負。
小さくてもいいから、“行動で変化”を見せよう。
プリントの見やすさを直したり、アンケートを作ったり。
「この人、本当に動いてる!」って思われたら信頼がついてくる。

まとめストーリーボード 

まとめ

生徒会の仕事って、キラキラしてるだけじゃなくて、泥くさくて、あたたかくて、ちょっと大変。
でも、その中で味わう達成感や仲間との絆は、一生の宝になる。
「人のために動く」って、実は自分を成長させる最短ルートなんだ。
うまくいかなくても、ちゃんと悩んで、考えて、動いたその時間が大切。
学校がちょっとでも良くなって、自分がちょっと誇らしくなったら、それで十分。
それが生徒会の“やりがい”だよ。

※合わせて読みたい「生徒会の役割 各役員は何をするの?」

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プロフィール

1部上場の大手教育出版企業で、30年間にわたり小学生から高校生向けの情報誌の編集長を務めてきました。テキスト、イラストも自分で制作しています。
このサイトでは、思春期まっただ中の中学生と、その保護者や先生にも役立つ情報をお届けします。

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