中二病ってどんな人?

コミュニケーション
  1. Q&Aでわかる!中二病ってどんな人?
    1. Q1:中二病の人ってどんな特徴があるの?
    2. Q2:中二病あるあるって、どんな行動が多いの?
    3. Q3:タイプ別に見ると中二病にはどんな種類がある?
    4. Q4:中二病っていつか治るの?それとも一生モノ?
    5. Q5:中二病ってダメなこと?それとも才能の芽?
  2. 中二病ってどんな人?特徴をズバッと解説
    1. 世界を背負ってると思ってる
    2. 謎ポーズ&決めゼリフが多め
    3. 自分だけ特別と思いがち
    4. 厨二ワードを日常にぶち込んでくる
  3. 中二病あるある行動集
    1. 突然腕に包帯を巻き始める
    2. 黒ずくめファッションで登校
    3. なぜか英語の筆記体に目覚める
    4. 「昔の自分」とか語りだす
  4. タイプ別!中二病の分類図鑑
    1. 邪気眼タイプ〜封印されし力の使い手〜
    2. 中二病リアリスト〜陰キャとロジカルの融合〜
    3. 詩人系中二病〜夜の月に語りかける派〜
    4. 痛いけど愛しい!ギャグ系中二病
  5. 学校で見かける中二病な人たち
    1. 休み時間に小説ノートを書いてる人
    2. 授業中に指を鳴らして異界召喚してる人
    3. 下校時に一人で主題歌を口ずさんでる人
    4. プリントにサイン(魔法陣入り)する人
  6. 中二病って治るの?いつまで続くの?
    1. 成長とともに消える?その仕組み
    2. 大人になっても治らない人の特徴
    3. 黒歴史になる人とネタにする人の違い
    4. 卒業のサインは「恥ずかしさを覚えた時」
  7. 中二病って悪いこと?実はいい面もある
    1. 想像力がハンパない
    2. 自己表現の初期衝動
    3. 人と違うことを恐れない精神
    4. 創作活動の原動力になりやすい
  8. 周りの人ができる中二病との上手な付き合い方
    1. 否定しないで見守るのがコツ
    2. 「それっぽく」ノってあげると喜ぶ
    3. 痛さをネタに昇華させる方法
    4. そのうち大人になるから焦らなくてOK
  9. 中二病なあの子も、実は未来の才能かも
  10. プロフィール

Q&Aでわかる!中二病ってどんな人?

Q1:中二病の人ってどんな特徴があるの?

A 中二病の特徴は、自分を「特別な存在」だと信じ込み、世界や自分の能力に壮大な設定をつけるところにあるよ。
たとえば、「俺にしかできない使命がある」とか、「この右腕には封印された力が宿っている」とか、ドラマチックな言葉を使いたがるんだ。
現実とのズレが大きくなるけど、本人はいたって本気。
むしろ、他人との違いを表現するための“自己アピール”でもあるんだ。

Q2:中二病あるあるって、どんな行動が多いの?

A よくあるのが、腕に包帯を巻いたり、黒ずくめの服で登校したり、英語の筆記体でノートを書き出したりする行動だよ。
特に「右腕に力が宿ってる」とか「異界からの使者」みたいな設定を口にすることが多い。
「昔の自分は荒れていた」と過去の自分を語り出すのも定番。
どれも、“普通じゃない自分”を見せたいという気持ちの表れなんだ。

Q3:タイプ別に見ると中二病にはどんな種類がある?

A 中二病にはいくつかのパターンがあるよ。
代表的なのは「邪気眼タイプ(封印された力がある)」、哲学や理屈で語る「リアリスト系」、詩的でロマンチックな「詩人系」、そして笑いを狙って自覚的に演じる「ギャグ系」など。
それぞれ違う“世界観”を持っていて、どれも個性の一部なんだ。
分類すると、むしろ愛着がわいてくるくらいバリエーション豊かなんだよ。

Q4:中二病っていつか治るの?それとも一生モノ?

A 多くの場合は成長とともに自然に落ち着くよ。
「あれ、自分ってちょっと痛いかも……」と恥ずかしさを覚えたときが“卒業のサイン”なんだ。
でも、なかには大人になってもその感覚を引きずる人もいて、それが“高二病”とか“社会人中二病”と呼ばれることもある。
重要なのは、それをネタに変えて笑いに昇華できるかどうかだね。

Q5:中二病ってダメなこと?それとも才能の芽?

A 実は中二病って、創造性や表現力の原点だったりするんだ。
自分の内側から湧き出る妄想や言葉は、創作活動の大事な原動力になるよ。
また、周りと違うことを恐れない精神も、大人になると貴重な武器になる。
ただの黒歴史じゃなくて、未来の才能として見てあげると、その子の可能性がぐんと広がるよ。

ファンタジーの世界に生きる中二病の男子

中二病ってどんな人?特徴をズバッと解説

世界を背負ってると思ってる

まるでアニメの主人公みたいに、自らの存在を特別視するタイプ。
「この世界には、俺にしかできない使命がある」とか「裏の世界で戦ってる」とか、そういう設定が頭の中にある。
しかも、それをいちいち会話の中に挟んでくる。
「今の言葉、聞かれたか……まずいな」なんて言って、教室の隅でひとりでうなずいてることもある。
これは妄想というより、思春期にありがちな自己認識のズレ。
でもこうした発言や行動、じつは人間関係や現実への不安から生まれてるんだ。
本人は全力で真面目に演じてる。
だから、DQNと違って他人を攻撃することはあまりない。
むしろ傷つきやすい、繊細な子どもだったりするよね。

謎ポーズ&決めゼリフが多め

突然、腕をクロスさせたり、空中で印を結んだり。
理由は聞かなくてもわかる、「封印が解かれそう」だからだ。
「目覚めよ、我が右腕」とか「この力……解放するしかないようだな」とか、完全に異世界。
これが厨二病における“表現力”の発揮ポイント。
本人の頭の中では、もうすでに壮大なバトルが始まってる。
会話の途中で唐突にそんなセリフが飛び出しても、周囲の理解が追いつかないこともあるだろう。
でもSNSでは、こうした言動がウケて“ネタキャラ”としてメジャーになっていたりもする。
インターネットの普及で、こうしたセリフの例文や使い方はすぐに拡散されるからね。
辞書的な使い方を覚えてしまうと、ますます止まらなくなるのがこのタイプ。

自分だけ特別と思いがち

中二病の本質は「自分だけは他人と違う」という考え方にある。
周りと同じ価値観では満足できず、オリジナルの世界観を作り出す。
それは、反抗というより“差別化”だったりするんだよ。
たとえば「普通の服なんて無理」って言いながら、マントを羽織ったり、十字架をつけたり。
それがサブカル系のファッションと融合すると、なかなか個性的なスタイルが完成する。
本人にとっては「これが自分の本当の姿」。
でも、学校の中ではやっぱり浮いて見えることもある。
それでも気にしないのが中二病のすごさなんだよね。

厨二ワードを日常にぶち込んでくる

突然「漆黒の闇」とか「禁忌の書」とか「使徒」みたいな単語をぶっこんでくる人、いるでしょ?
それ、たぶん中二病。
日常の会話でアニメや漫画のセリフを引用するのがクセになってるんだ。
「この関係、運命だな」とか「これは試練か……」とか、いちいちドラマチック。
でも、これって表現したい欲求が強いってこと。
その言葉選びや発言のクセにツッコんだりするのも、関係を深めるチャンスかも。
表記のクセや文字の使い方も、ちょっとした診断ポイントになるよね。
たとえば、漢字をあえて難しく書いたりするのもありがちなパターン。

古文書を読む中二病男子

中二病あるある行動集

突然腕に包帯を巻き始める

なにもケガをしていないのに、なぜか右腕に包帯。
これは“封印されし能力”を隠すための定番スタイル。
「この右腕に宿る力が……暴走しかけてる」とか、真顔で言ってくる。
妄想の世界観が服装にまで侵食してくるのは、中二病あるあるの典型例。
周囲の中学生が「え、それってどこで売ってるの?」って思うようなファッションをしてくるのもポイント。
裏中二病のように、それを隠そうとする人もいれば、ガンガンアピールしてくるタイプもいる。
この「包帯ムーブ」は、本人にとっては“自己表現”そのものだったりするんだ。
だから、無理に否定しないで見守ってあげたいところ。

黒ずくめファッションで登校

中二病ファッションの王道といえば、やっぱり「黒」。
黒のシャツに黒のパンツ、アクセサリーは十字架や鎖系。
たまにマントっぽい服を着てくる強者もいる。
これは、キャラになりきってる証拠。
アニメやゲームに出てくる“ダークヒーロー”の影響が濃い。
「普通の制服じゃ、自分らしさが出ない」って考え方もあるみたい。
もちろん学校では校則問題になることもあるけど、そこもまた“反抗”の一部と捉えてる節があるんだよね。
このファッションは、価値観や自己認識が変わる春期特有の行動として見てあげると、ちょっと理解できるかも。

なぜか英語の筆記体に目覚める

文字の使い方にも、中二病はあらわれる。
なぜか急に筆記体でノートを書き始めたり、セリフにカタカナ英語を混ぜてくる。
例:「その力……“Darkness Soul(ダークネス・ソウル)”がうずく」
なんで筆記体?と思っても、これは“外国の力”を取り入れたいという意識の表れ。
ネットスラングや洋風のキャラへの憧れも根底にあるよね。
文房具の裏に書く文字にもこだわりが出るようになってくる。
こういった行動は、中学生特有の「自分だけの特別なスタイル」に対する欲求なんだと思う。

「昔の自分」とか語りだす

たかが中学生なのに「昔のオレは……」と語り出す。
しかも、それがけっこう壮絶な過去設定だったりする。
「昔はもっと荒れてたけどな」とか「いろいろあって、今は落ち着いた」とか。
そんなに人生経験ないでしょ!?とツッコミたくなるけど、これも中二病。
自分の過去を“伝説”っぽく語るのがクセになってる。
このタイプは、他人に「お前って実はすごいんだな」と言われるのを待ってる節がある。
だから、会話の中でやたらと意味深なセリフを混ぜてくる。
発言そのものより、“どう見られたいか”が強く出る行動だよね。

悪魔を召喚している中学生男子

タイプ別!中二病の分類図鑑

邪気眼タイプ〜封印されし力の使い手〜

もっともメジャーで代表的な中二病、それが「邪気眼(じゃきがん)タイプ」。
右腕、もしくは左目に“暴走する力”が宿っていて、それを封印して生きているという設定。
もちろん現実ではそんな能力はない。
でも、この妄想こそが本人にとっての“存在の証明”だったりする。
「俺の中のもうひとりの俺が目覚めようとしている……」という言葉、どこかで聞いたことない?
これは、アニメやサブカル作品の影響をモロに受けたスタイルで、言葉選びも非常に特徴的。
行動も派手で、手をかざしたり、目をおさえたり、ひとりだけ別の次元に生きてる感じすらある。
まわりの中学生からするとちょっと理解しにくい存在だけど、SNS上では人気があったりするんだよね。
妄想と現実の境界をあえて曖昧にして、自分を表現しようとしている証拠かも。

中二病リアリスト〜陰キャとロジカルの融合〜

感情より理屈を重視しがちな「リアリスト系中二病」。
周囲と距離をとって、どこか冷静で、大人びた考え方をする。
「そんな感情論で動くなんて愚かだ」とか「社会とは矛盾を抱えたシステムだ」とか、いちいち難解。
こういうタイプは、漫画よりも哲学書や思想本、ネットの深掘り記事にハマりやすい。
インターネットで得た知識を振りかざし、無理にでも会話にねじ込もうとする傾向もある。
でもそれ、実は“他人と違うこと”を強調したいだけだったりするんだよ。
つまり、厨二病的なアピール方法のひとつ。
このタイプは行動で目立つというより、言葉や態度で「一線を画してるぞ感」を出してくるから注意。
学校で突然「この授業、意味あるの?」と呟き出したら、リアリスト発症のサインかも。

詩人系中二病〜夜の月に語りかける派〜

やたらと詩的な言葉を使いたがるのが、この「詩人系」。
夜空を見上げて「この闇に、希望はあるのか」みたいな発言が多い。
セリフひとつひとつに“カッコいい”を詰め込みたがる傾向あり。
使う言葉や構文も難解で、「それ何のアニメ?」って聞かれがち。
でもこれは、本人が“芸術家肌”であることのアピールでもあるんだよね。
感受性が強くて、現実をただ受け入れるのが苦手。
だから、言葉で世界をつくろうとする。
会話というより独白。
教室のすみっこで、ノートに短編を書いてたりする。
このタイプの中二病は、創作や表現系の趣味に発展しやすいから、ちょっとした支援で本格的な活動につながる可能性もあるよ。

痛いけど愛しい!ギャグ系中二病

「ここまでくると、もはやネタ」と言いたくなるのがギャグ系。
わざとやってる中二病、つまり“自覚あり”。
突然「我は裏組織“紅蓮死翼団”の総帥である」って叫んでも、ニヤけてるからギリセーフ。
このタイプは周囲との関係を保ちつつ、自分のキャラを確立したい派。
DQNとはちがって、反抗というより“笑いをとりにきてる”感じがある。
言葉の使い方もふざけてるけど、その裏に「空気を読んでる」センスがある。
学校でも「こいつ、またやってるな」と思われながらも、なぜか許されてしまう。
まさに“愛され中二病”。
問題児にならない範囲で、しっかりキャラクターとして成立してるから、個人的にはわりとおすすめタイプ。

学校の校舎を眺めている中学生男子

学校で見かける中二病な人たち

休み時間に小説ノートを書いてる人

授業が終わって、まわりがワイワイ騒いでる中、ひとり静かにノートを広げている人。
何してるかと思ったら、自作のファンタジー小説をせっせと書いていたりする。
その内容は、壮大な世界観や複雑な人間関係、封印された能力バトル……。
まるでライトノベルのような完成度に、こっちがびっくりすることもある。
このタイプの人は、文字で妄想を表現するのが得意。
「言葉で世界を作りたい」という強い願望があるんだよね。
インターネットの小説投稿サイトに投稿していたり、SNSでキャラ設定を発表していたりすることもある。
もはや“趣味”の領域を越えて、将来の作家候補かもね。

授業中に指を鳴らして異界召喚してる人

「この数式は……まさか古の封印に……」とつぶやきながら、カリカリとノートに魔法陣らしき落書きをしてる人。
あるいは、空中で指をカチンと鳴らして「来い、我が眷属!」とかやってる。
もう完全に世界が違う。
でも本人はいたって真剣。
「いま、自分にしか見えない敵と戦ってるんだ」という妄想の真っただ中だったりする。
これは「邪気眼系中二病」の行動パターンにぴったり当てはまる。
教室の中という“現実”と、自分の作った“異世界”がごちゃまぜになってる状態なんだろうね。
その想像力、正直うらやましいと思うときもあるよ。

下校時に一人で主題歌を口ずさんでる人

放課後、下校中にすれ違ったあの人。
なにやら口ずさんでるな~と思ったら、それアニメの主題歌。
しかも完全に“戦闘モード”で歩いてる。
ヘッドホンしてるわけでもないのに、ひとりで「運命に逆らえ……」とか呟いてる。
これは「自分=作品の主人公」になりきってる状態だね。
現実の道を歩きながら、頭の中では敵とのバトルが繰り広げられている可能性あり。
こういう言動もまた、中二病という言葉でくくられるけど、実は“自己鼓舞”だったりする。
明日への活力を、自分の妄想で作り出してるわけだ。
ある意味、かなり創造的な行動なんじゃないかな。

プリントにサイン(魔法陣入り)する人

先生から返却されたプリント、名前欄を見ると……謎の模様がびっしり!
それ、たぶん“魔法陣”か“結界”。
しかも、サインの横に「天界魔術師・漆黒の使徒 カケル」とか書いてある。
本名はどこへいった。
こういう人、実際にいるんだよね。
文字の使い方、記号の書き方に異常なこだわりを持ってるのも特徴。
こうした行動は、自分をキャラクターとして認識している証拠でもある。
表記が現実的じゃないけど、それが“中二病の世界”ってことなんだよ。
周囲からすると笑えるけど、本人は完全にノリノリ。
このテンションの高さ、ちょっと見習いたいかも?

ちょっと恥ずかしがっている中学生男子

中二病って治るの?いつまで続くの?

成長とともに消える?その仕組み

多くの人は「中二病って、時期がくれば自然におさまるもの」と言う。
それはたしかに事実。
現実との距離感がつかめてくると、次第に妄想や誇張表現を口にすることが減ってくるんだよね。
つまり、自分と周囲との関係性を“現実的”に評価できるようになると、中二病的な発言や言動が減ってくる。
これは“考え方の成熟”と言い換えてもいい。
「中二病を卒業する時期=社会との距離を理解し始めた時期」って感じかな。
でもその一方で、現実がつまらないと感じる時は、また中二病が再発することもあるから面白い。
春期の症状ではあるけれど、人間の心には「現実逃避」や「自分だけの物語」を求める本能があるってことかもね。

大人になっても治らない人の特徴

「社会人になっても痛い発言をする人っているよね……」
はい、それ中二病が大人にスライドした「高二病」かもしれません。
年齢的には成長してても、言動や態度が昔のまま。
周りとの距離感を読み違えたり、自己評価が高すぎたり。
SNSでイタい投稿を繰り返してしまう人はこのタイプかも。
こういう人たちは、自分自身のキャラクター設定が抜けきってないんだよね。
自らを“選ばれし存在”として認識し続けてしまう。
あるいは、社会に出てからも「自分の物語」を追い続けてる。
一歩間違えると、関係構築に支障をきたす場合もあるから、周囲の理解と支援が必要になるかもしれない。

黒歴史になる人とネタにする人の違い

「あのときの自分、ほんと何してたんだ……」と枕を涙で濡らすタイプ。
もしくは「うわー、俺って最高に面白かったな!」と笑い飛ばせるタイプ。
中二病をどう受け止めるかで、その後の人生の“恥の耐性”が変わってくる。
黒歴史として抱えてしまうと、自分の過去を否定しがち。
だけど、それをネタにできる人は、他人からの評価をうまく受け流せる余裕がある。
この差は大きいよ。
自分の価値観をどう再評価するかっていう“自己整理”の過程でもあるよね。
結局、中二病は「どう卒業するか」よりも「どう向き合うか」のほうが大事なのかも。

卒業のサインは「恥ずかしさを覚えた時」

「これ、ちょっとやりすぎたかも……」
その一瞬の自覚、じつは中二病卒業の第一歩。
それまでは全力で異世界の住人だったけど、ふとした瞬間に「うわ、俺何言ってんの?」と気づくことがある。
その“恥ずかしさ”こそが、現実との接点を取り戻したサイン。
本人にとっては衝撃的だけど、大人になるための通過儀礼とも言えるね。
こうして人は成長していく。
反抗、背伸び、自己アピール。
いろんな気持ちが交差するこの時期に、自分の言葉や行動をちょっとずつ修正していく。
「恥をかいて人間になる」って言葉、ほんとその通りだと思う。

想像力が素晴らしい中二病の男子

中二病って悪いこと?実はいい面もある

想像力がハンパない

中二病の最大の武器、それは“妄想力”。
これは、ただの空想じゃない。
自分の中で物語を組み立て、世界を作り、キャラクターに命を吹き込む力。
これって、創作やデザイン、企画の分野ではめちゃくちゃ重要な能力なんだよね。
アニメや漫画、ゲームのクリエイターも、元をたどれば中二病的な発想が根っこにあったりする。
「もしも世界がこうだったら」「自分が特別な存在だったら」という思考は、現実逃避ではなく、未来の創造へとつながるんだ。
つまり、想像する力は“病気”じゃなくて“才能”。
そこをちゃんと評価してあげたいところだよね。

自己表現の初期衝動

中二病の言動には、「自分を見てほしい」という強い願望がある。
それは、自己アピールとか構ってちゃんとは少し違って、“本当の自分”を表現したいという衝動。
だから、態度や言葉づかい、ファッションにまでこだわるようになる。
「俺はこういう考え方をしてる」「自分の価値観はこれだ」って、ちゃんと伝えたがってるんだよね。
これは、自己表現の初期段階としてすごく大事なプロセス。
たとえ痛くても、自分の中から出てきた言葉や表現は、本物なんだ。
その“表現しようとする気持ち”は、無視しないであげたい。

人と違うことを恐れない精神

「周りと同じなんてイヤだ」
「自分だけのキャラでいたい」
中二病の人たちって、けっこうはっきりそう思ってる。
それってつまり、“他人と違うことを恐れていない”ってことなんだよね。
これは、実はすごい強み。
大人になると、つい周囲の目を気にしてしまいがちだけど、中二病の頃って“自分らしさ”を貫こうとする強さがある。
もちろん、それが暴走するとトラブルにもなるけど、その芯の部分って貴重だよ。
「自分だけの言葉で語りたい」「自分の存在を肯定したい」っていう姿勢は、クリエイティブな仕事や人間関係においても役立つ資質かもしれない。

創作活動の原動力になりやすい

詩を書いたり、小説を書いたり、イラストを描いたり、歌詞を作ったり。
中二病って、実は“創作のはじまり”だったりする。
強すぎる世界観や理想像が、作品というかたちでアウトプットされていくんだよね。
自らの妄想が作品になったとき、それはもう立派な“創造”。
たとえ痛くても、それを続けていくうちにスキルが身についていく。
今では人気のクリエイターたちも、インタビューで「昔は中二病でした」と言ってたりする。
その時期を恥ずかしがるよりも、どう活かすかがポイント。
中二病の火は、創作という舞台でこそ輝くかもしれないよ。

中二病を暖かく見守る友達たち

周りの人ができる中二病との上手な付き合い方

否定しないで見守るのがコツ

まず大事なのは、いきなり「それイタすぎ!」って否定しないこと。
本人にとっては“世界観そのもの”だからね。
いきなりバッサリ斬ると、関係が壊れることもある。
むしろ「ほう……封印されし力か。危ないな」くらいのノリで返してあげると、相手もニヤける。
理解まではしなくてもいいけど、最低限の“共感ごっこ”はしてあげたいところ。
実際、言動の裏には成長のサインが隠れていることが多い。
だから、少し離れたところからでも「見てるよ」と伝えることが大事なんだ。

「それっぽく」ノってあげると喜ぶ

本気で信じる必要はない。
でも、「ちょっとノってあげる」だけで相手のテンションは爆上がりする。
たとえば「漆黒の右腕がうずく……」と言ってきたら、「やばいじゃん、それ封印解いたら世界終わるやつじゃん」って返してみる。
すると、たいてい相手は「ふっ……わかってくれるか」と満足げ。
これは、中二病との“疑似共犯関係”みたいなもの。
適度にノって、適度にスルー。
それが一番平和な付き合い方かもしれない。
学校でも家庭でも、そんなやりとりが“ちょっと楽しい日常”を作るんだよね。

痛さをネタに昇華させる方法

中二病の発言や行動って、たしかに“痛い”。
でもそれを、ちゃんと“ネタ”として笑える空気をつくってあげると、本人も安心する。
「黒歴史」としてこっそり隠すより、「あのときのオレ、最高だったな」と笑えるようにする。
そのためには、否定じゃなく“昇華”が必要なんだ。
中二病の言葉や行動を、会話の中でちょっとだけネタ化して、「あのときのセリフまだ覚えてるわ〜」とか言ってあげる。
それができれば、人間関係はむしろ深まる。
SNSでもそういうノリが受け入れられてるから、むしろトレンドになることもあるよ。

そのうち大人になるから焦らなくてOK

中二病は、言ってしまえば“時間が解決する”ことがほとんど。
だから、焦ってやめさせようとしなくていい。
「今はそういう時期なんだな」と受け入れるだけで十分。
むしろ、無理に封じ込めると、こじれて裏中二病になってしまうかも。
言葉でどうこう言うよりも、「卒業できるタイミング」を本人が自然に見つけられるように見守るのがベスト。
どんなにカッコつけたがっても、どんなに妄想が暴走してても、結局は人間関係や現実とのギャップに気づいていくんだよね。
それを待つ、という“支援”のかたちもある。

まとめ ストーリーボード

中二病なあの子も、実は未来の才能かも

中二病って、ちょっと笑えるし、ちょっと痛いし、ときにはめんどくさい。
でもその中には、人間としての“芽”がぎゅっと詰まっている。
妄想、背伸び、自己アピール。
全部まとめて「成長の過程」なんだよね。
春期の混乱とともに、自分の存在や世界との関係を模索する中学生たち。
その迷走が「中二病」としてあらわれるだけで、本当はとてもまっすぐなエネルギーだったりする。
厨二病と揶揄されがちだけど、それをネタで終わらせるのはもったいない。
想像力、表現力、こだわり、世界観。
そのどれもが、未来のクリエイターや表現者に必要な力なんだ。
もちろん、暴走しすぎて人間関係が壊れるような“DQN化”は問題だけど、そこさえ気をつければ中二病は立派な“通過儀礼”。
本人にとっては「自分を理解してくれる人」が何よりの支援になるし、周囲がちょっとユーモアと愛を持って接してくれれば、それだけで救われることもある。
SNSやインターネットで中二病がネタにされる今の時代だからこそ、「自分だけが変なんじゃない」と気づけることもあるんだよね。
ということで、中二病のあの子を見かけたら、ぜひこう思ってほしい。
「この人、もしかしたら10年後にはすごい作家になってるかもしれないな」って。
評価や批判じゃなく、ちょっとした“まなざし”の違いが、その子の価値観を育てるんだ。
中二病、それは未来の才能のはじまりかもしれない。

※合わせて読みたい「中二病のセリフ 日常で使えそうなセリフ100

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プロフィール

1部上場の大手教育出版企業で、30年間にわたり小学生から高校生向けの情報誌の編集長を務めてきました。テキスト、イラストも自分で制作しています。
このサイトでは、思春期まっただ中の中学生たちに寄り添い、応援する記事を発信していきます。
経験と視点を活かし、等身大の悩みや気づきに共感できるコンテンツをお届けします。

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